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デッキスティック73フルアームド@剣崎

レポート:フィールドスタッフ 川添法臣

こんにちは、フィールドスタッフの川添法臣(かわぞえ・のりおみ)です。

季節の移ろいに確かな秋を感じる2026年。

今回は、ビッグファイトを手軽に楽しめる秋の人気ターゲット“ワラサ”のご機嫌を伺いに松輪間口港を訪ねました。

実釣を通して体感した「デッキスティック・73フルアームド231」の魅力とともにレポートします!

かつては、この季節になると毎週のように通うほど熱中していたワラサ釣り。ところが近年は、身近なターゲットになったキハダやシマアジに目を奪われ、コロナ禍前あたりからすっかりご無沙汰しておりました。

そこで最近の竿事情を伺おうと、エイテック・飯澤さんに連絡。薦めていただいたのが、水色のブランクスにゴールドのガイドスレッドが映える「デッキスティック・73フルアームド231」(画像上)でした。

ブランクスには、「曲げて獲る」使用感でお馴染みのMPG(マグナムパワーグラス)を100%使用。その粘り強さと復元力は、特殊なグラス素材ならではのものです。

しかも、“グラスロッド”という言葉から連想しがちな鈍重さとはまったく無縁。金属製ハンドルとの組み合わせながら、手にした瞬間に感じる軽快さ、さらに電動リールをセットして構えた際、竿先が自然と持ち上がる絶妙な重量バランスには驚かされました。

ワラサのようなパワフルな青物はもちろん、これからシーズンを迎えるヒラメ、シケ後にウネリが残る寒猫根でのアカムツ釣り、さらには走水のビシアジのマニア路線まで、さまざまな釣りに寄り添ってくれそうな、懐の深いゲームロッドです。

さて、この日の釣り。

台風接近に伴うシケ模様で出船も危ぶまれましたが、そぼ降る雨の中、無事に港を離れました。

剣崎沖の船団に合流し、開始時間を待って実釣スタート。

すると開始間もなく、同行したKさんにヒット!

竿は旧モデルのMPG「ウルトラストレガ231」。往年の名竿です。

大きく曲がった竿が魚の引きをしっかり受け止め、危なげなく取り込まれたのは3kgクラスのワラサ。幸先のいいスタートに、船上の気分も一気に上がります。

一方わたしは、激流の潮の中、サバやイナダの猛アタックに耐えながら、アタリがあろうとなかろうと「投入から1分」で仕掛けを入れ替える、確率重視の釣りに没頭しました。

剣崎ではコマセの使用量にローカルルールがあるため、1投に使うオキアミはステン缶へひとつかみ程度。付けエサは、エサ盗りに遭っていなくても2投に1回は新しいものへ交換します。

傍目には、ひたすら投入と回収を繰り返す“コマセ撒きマシーン”に見えるかもしれません。ところが、この短いサイクルを繰り返すことで、撒いたコマセと付けエサが理想的な位置関係にある時間を、実釣時間全体のトータルでより長く確保でき、結果として“必要以上のコマセを撒かずに済む”というメリットを産み出します。

この釣りで困ることがあるとすれば“魚がたくさん釣れてしまう”こと。

魚釣りに行っておいてこんなことを言うのも妙ですが、コマセと付けエサの“いい時間”を多く作るぶん、とにかく何かしらの魚が食ってきます。

この日はその代表がマサバとゴマサバ。沖上がりが近づく頃には、取り込みでハリスをつかむ手に力が入らなくなるほどでした。

その数多くの魚との遭遇の中に、食い気のあるワラサが何回混じり、そのうち何匹が口を使うのか。

つまり、指示ダナで偶発的なアタリを待つのではなく、魚と仕掛けが出会う“イイ状態”を可能な限り多く作り、その確率を積み重ねて本命に詰め寄る。これが今回、わたしが選んだワラサ釣りでした。

そんな釣りで、思いのほか重宝したのが「デッキスティック専用アルミハンドル」のリールシート下部に設けられた、小さなトリガーです。

電動リールのタイマーに急かされながら、元気なゲストフィッシュを次々と取り込み、すぐさま次の投入へ移る。この一連の動作を繰り返していると、この小さな形状の意味がよく分かってきます。

ゲームロッドだけに、竿尻を脇に挟んで構えることもあれば、片手で操作する場面もあります。そんな時、このトリガーが指に自然と掛かり、手元をしっかりサポートしてくれるのです。

一般的な成人男性より手の小さいわたしでも、3000番クラスのやや大きな電動リールを装着した230cmの竿を片手で保持しながら竿先の変化を見たり、投入時には穂先を海面へ向けて仕掛けの落下速度を稼いだりすることができます。

こうした扱いやすさは、置き竿と手持ちを頻繁に切り替えるヒラメ釣りやアカムツ釣りでも、大きな助けになるはずです。

さらに、竿本体とアルミハンドルを接続する際、リールシートの上下がひと目で分かるのも便利なところ。アルミバットを使った経験のある方なら、この“地味だけど嬉しい”親切設計に共感していただけるのではないでしょうか。

リールと竿を手のひらで包み込むように保持する「パーミング」。

その大切さを知る釣師が作った竿なんだな──そんなことを感じさせてくれる、パーツとしては小さくとも釣り人にとっては大きな助けとなる機能です。

かくして、この日の釣果は70cm・2.7kgのワラサを筆頭に、1.5kgのイナダ、目の下一尺サイズのマダイ。そして、たっぷりのマサバ&ゴマサバとソーダガツオでクーラーは満タン。帰る頃には雨も上がり、心地よい疲れに包まれての帰港となりました。

ところで、ゲストフィッシュとしてたくさん釣れたこのサバたち。

実は、かつて「松輪サバ」として一世を風靡したブランドフィッシュの系譜にある魚たちで、わが家ではむしろ本命以上の高評価でした。すぐに食べ切れない分はサバフレークに加工し、皮付きの身はアカムツやオニカサゴ用の特エサとして切り分けて冷凍保存。余すところなく活用しました。

長年にわたり、沖釣りファンをより楽しく、さらに深い世界へと誘ってきたMPG。

高いウネリを吸収し、コマセを撒くシャクリで竿先を跳ね上げないグラスロッドならではのしっとりとした使用感。その粘りと復元力を受け継ぎながら、ゲームロッドらしい軽快さと、さまざまな釣りへフィットする汎用性を備えている「デッキスティック」に今回のワラサ釣りでは助けられました。

シリーズの中から自分好みの一本を見つけ出して「自分ならどんな組み合わせで使うだろう」と考えてみるのも、このシリーズの楽しみ方のひとつだと思います。HPで、店頭で、展示会で、ぜひお好みの一本を探してみてください!

日本唯一の釣り専門チャンネル「釣りビジョン」の新番組『辰巳ゆうとの釣りユートピア』では、“演歌界の王子”こと辰巳ゆうとさんが「デッキスティック・73フルアームド231」を手に初めてのワラサ釣りへチャレンジします!

わたしも講師役として同船しましたが、実際に使った辰巳さんからも「軽くて扱いやすい」と好評でした。

初回放送は2026年10月31日(土)21時。

今回ご紹介した竿が実釣でどんな曲がりを見せるのか、ぜひ番組でご覧ください!

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/デッキスティック・73フルアームド231 & デッキスティック専用アルミハンドルNLB16

リール:電動リール3000番台

道糸:PE4号

テンビン:弓形45cm

コマセカゴ:ステン缶80号(+コイン型オモリ20号)

クッションゴム:1.8mm×1m

ハリス:8号×6m

ハリ:ヒラマサ13号

エサ:オキアミLLL

▼船宿:丸又丸