レポート:アルファタックルスタッフ・丸橋

スタッフTが言い出しっぺとなって、外房・飯岡の夏ビラメに行ってきました!
今回は総勢5名ですが、実はヒラメ未経験者がほとんどなので少々不安・・・しかし「あまりやったことがなくても梅花丸さんだったら大丈夫」と聞き「なんとかなるだろ~」てなノリで。

当日は南西の風が強い予報でしたが、なんとか出船できました。
自分(丸橋)のメインタックルは、ロッド:MPGシブキF190に、リールはサイバード船PG200PH。
今回の言い出しっぺ・スタッフT。2.8kgの良型キャッチ。実はこれが初めてのヒラメ釣り。最初はしっかり喰い込むまで待てず、2回ほどバラシ(というか掛けられなかった・・・)。しかし、その反省を活かし、シブキFのしなやかさもあって、なんと4枚キャッチ!

当日、自分たちの中で6枚釣って竿頭となったのはスタッフK。ロッドはミッドアームGS73-190M。リールはディーノ船150DH-Rというライトタックルセッティング。ミッドアームGSを使った感想は「グラスソリッドなのに軽快で取り回しが良く、値段のことを考えるとかなり実戦的なロッド」だとのこと。
私も2.8kgのグッドサイズを釣ることが出来ました! シブキFは、事前に聞いていたとおりグーッと気持ちよく曲がっていきますが、バット部分が残って不安なくファイト出来ました。
スタッフTANはヒラメ釣り3回目。ロッドはKaijinライトヒラメ215/FSL。この3kgヒラメは、いきなり「ドン!」と当たってそのまま掛かったそうです。Kaijinライトヒラメは操作性が良く、バットパワーも充分。底の感じやイワシの動きが分かりやすく感度もバッチリ、というインプレッション。
我々の中で当日最大の4.8kgを釣ったのは、スタッフN。このときのロッドはKaijinライトヒラメ215/FSL。Nくんいわく「このロッドはしっかりしていて操作しやすく感度も良かったです」とのこと。つまり、船釣りに慣れていない人でも扱いやすいロッドだということですね。
お世話になったのは飯岡・梅花丸さん。事前に聞いていたとおり、とても親切にしていただきました。おかげでほぼ初心者の自分たちも安心して釣りをすることができました。ありがとうございました!

梅花丸(ばいかまる)
千葉県旭市・飯岡港 HPは上の梅花丸の文字をクリック!

【使用タックル】
ロッド:
MPG シブキF190
人気のMPGライトゲームロッド・シブキは0アクションでも横流し80号まで対応できる。曲がっていくときの気持ち良さはMPG100%ならでは。気持ちく良く曲がるがバットパワーがあり、かなりの大物でも安心してやり取りできる。ヒラメに限らずライトタックルにイチオシで、外房のコマセハナダイ五目にも良いが、コマセマダイ80号錘でも無理なくこなす汎用性の高さがある。

Kaijinライトヒラメ215/FSL
カーボンフルソリッドを長尺で使っているバットジョイントモデル。カーボンフルソリッドならではの粘りと、軽快さと感度、喰い込みの良さも持っている。一味違うライトヒラメロッドをお探しの方にお薦め。同シリーズでラインナップしている2.4mモデルの「240/FSL」は波が高いときに対応しやすく、置き竿派の人にも良い。

ミッドアームGS 73-190M
GS=グラスソリッドブランクのバットジョイントモデル。持ち重りしやすいグラスソリッドだが、190というショートレングスであることもあって軽快な操作感で扱える。錘負荷30~80号の190MLもあるが、ヒラメでの横流し時の負荷を想定した場合は40~100号の「190M」がお薦め。定価19000円という買いやすさも大きな魅力。

リール:
サイバード船PG200PH
PE3号200mキャパシティの中型ベイトリール。MAXドラグ7kg、力を入れやすい丸型アルミノブ装備で、船タコにも適している。定価14,500円という価格帯を超えるスペックとデザイン。

ディーノ船150PH
ライトヒラメをさらに軽快に楽しめる小型ベイトリールだが、PH=パワーハンドルモデルは力強い巻き取りができる。定価8,000円と買いやすい価格帯だが、必要十分以上の性能を持つ。

テイルウォーク エランワイドパワープラス
テイルウォークブランドの中型ベイトリール。上の写真で、言い出しっぺ・スタッフTが使ったもの。MAX12kgという非常に強いドラグ力を持ち、ベアリング数も10+1とハイスペック。

【最後に・・・ヒラメのお薦めレシピ】

釣ったヒラメは、刺身の他に「香草パン粉焼き」で。
捌いたヒラメの身に小麦粉・溶き卵・香草パン粉の順で付けてバターで焼くだけ。お好みでハーブを入れても良い。粉チーズを入れると美味しいよ!

レポート:フィールドモニター 川添法臣

カタログで見た時から「この竿きっと好きなタイプだ」と直感したNEW「海人ライトヒラメ240/FSL」。発売をまだかまだかと楽しみに待って、やっと手にしたもののワケあって沖に出られず。満を持して12月吉日、日立久慈港から出船しました。

LTヒラメにこれまで使って来たのは旧「シブキ200 DEFENDER」アルファソニックLG 73 190M「海人マダイゲーム210FSL」。どれも扱い易く大好きなラインナップなのですが、特に好きなのが「海人マダイゲーム210FSL」。カーボンソリッドで気持ちよく曲がり、兄弟機種の「海人ライトヒラメ210FSL」より柳腰でノリの良い調子はLTゲームの愉しみを充たしてくれる ヘンタイ好み マニア向きの名器です。なのですが、これを人にお薦めできるかと言うと、独特のアワセ方が必要なうえに満足に使えるシチュエーションも限定されるため、あくまで個人的な秘かな楽しみとして愛用してきました。

LTヒラメを気軽に楽しむために「全長があともう少し長ければ…」「アワセが決まる強靱なバットセクションがあれば…」そんな淡い願い事を、人知れず星に祈る日々を過ごしました。そんなある日、私の枕元に届いたのが、NEW「海人ライトヒラメ240/FSL」だったのです(←一部表現に粉飾があります)。

ご覧の通り、一般的なLTヒラメ竿のような細身のブランクスですが、およそ150cmの竿先部は釣趣満点の美しいベンドカーブを描くフルソリッド(カーボン無垢材)。ワン&ハーフに分割されたバットセクションは粘り強くティップセクションを支える心強いチューブラーブランク(カーボン中空材)が採用されています。そのため無駄な重みはなく、それでいてアワセが決まる強靱な支点となります。「LTは船縁でバレる」「大きな魚は取り込めない」と言われるこれまでのネガティブな評価は過去のものになるかも知れません。

NEW「海人ライトヒラメ」で獲った画像の魚は全長63cm、3.1kg。横流しで仕掛けが船下に入り込む掻い込み側の釣座にあって、風が強く相当な速さで船は流れていたため、オモリ80号でも前アタリの段階から相当船下へ掻い込んでいました。その体制から魚の重みで親バリをアゴの骨に貫通させるストロークの長いアワセが余裕でキマリ、なおかつ船底に道糸を擦ることのない必要充分なレングス(竿長)と、流れの中で踏ん張るヒラメと対峙するに不安のないバットパワーを体感しました。これなら道糸PE1号以下でないとLTと認めないストイックな船宿さんに乗っても心配ご無用。硬すぎても、柔らかすぎてもミスに繋がるLTヒラメに於いて、この絶妙なバランスは特筆です。光り物を廃した“いぶし銀”のシックな意匠も個人的には◎。静かなることを学ぶ釣師のマインドに沿う佇まいです。

同船した常連の岩附さんは「アルファタックル大好きなんですよ」とNEW「シブキ F221」を愛用。8枚を釣って見事竿頭でした。「この竿にしてからすっぽ抜けがないです。掛かりが甘くても暴れないから無事に取り込める」とMPGの恩恵を聴かせてくださいました。私もこの日は置き竿用にNEW「シブキ R231」を持ち込んでいたのですが、7:3と6:4という調子の好みの違いこそあれ、操作性と釣趣のどちらも大事になさるアングラーにお目にかかれて嬉しい釣行となりました。「この竿なら獲れる」そんな自信が付いたファーストインプレッション。次はもっと大きなヒラメを掛けて、NEW「海人ライトヒラメ240/FSL」の実力をレポートしたいと思います。

▼タックルデータ

ロッド:海人ライトヒラメ 240/FSL
リール:小型両軸リール
道糸:PE1.2号(300m)
先糸:フロロカーボン6号100cm
ハリス:フロロカーボン6号75cm
ハリ:伊勢尼13号/トリプル#8
ステイト:エステル3号50cm
オモリ:50〜80号

▼船宿:茨城県 日立久慈港 大貫丸 <https://oonukimaru.jp/>

レポート:フィールドスタッフ 柳沢輝夫

今回は、いつもとちょっと違った趣きでブログを書いてみましょう。
この時期は、やっぱりヒラメが美味しい季節ですしね。

アルファタックルでは、MPGでもカーボン系のロッドでも、ヒラメに良いものはたくさんあります。しかし、MPGで「ヒラメ」とネーミングされているのは「HBヒラメ255」のみ。

モデル名のとおり、長さは2.55m。最近ショートロッドが好まれがちな傾向があるヒラメで釣りでは、少し長いレングスと言えるかもしれません。しかし、長めのロッドを好む方もまだまだ少なくなく、このロッドをテストした千葉県・外房では3mくらいのロッドを使う方もいます。

なぜかというと、外房は外洋性のウネリが常にあり、船の上下動が大きいため、仕掛けを安定させたい場合もあるからです。ウネリが大きくなると2.2~2.3mくらいの長さでは少し辛い時があり、それがロングロッドがいまだに好まれる要素のひとつだと言えます。また、横流しの釣りで、船の下に入り込む流しでは、船底にラインが触れにくい長いロッドのほうが良い。255くらいだと、かなり早く流れても大丈夫。
MPGのロングロッドでヒラメで好まれたロッドと言えば、名竿ファーストライト・アクセラがありました。

これは2007年のアルファタックルカタログ。この年に発売されたのが、ファーストライト・アクセラ。コマセマダイにも使えるロッドですが、カタログの文章にあるようにヒラメ・ワラサ・遠征五目など幅広く使えるロッドでした。ブランクに切れ味があり、非常に軽量。

そして、2018年にMPGロッドの魚種別シリーズ「HB」のヒラメモデルとして発売されたのが、このHBヒラメ255。ファーストライト・アクセラの後継とは言えませんが、その良いところは継承しています。

HBヒラメの特徴としては、ロングロッドながらもイワシの動きやヒラメの前アタリが分かりやすいように7:3アクションを求めた点でしょう。そして、手持ちもできる長さ。

HBヒラメ 実釣テスト動画はココをクリック
上はHBヒラメの実釣動画。ほぼ最終のプロトの頃です。Youtubeではアップしておらず、facebookなので画質は良くないです。このときはまだ長さが260でしたが、わずかに詰めて255として製品化となりました。
この動画でも分かると思いますが、MPGのロングロッドでの魅力は、掛けたときのカーブが美しいことでしょう。もう、隣の人に「見て見て、この曲がり!」と言いたくなるような(笑)また、動画の中ではヒラメのアタリがはっきり出ていて、感度もいいことが分かってもらえるのではと思います。

80号ではこんな感じです。いちおう73調子としていますが、MPGなのでカーボンロッドのような73調子ではありません。錘負荷は60~120号。外房や茨城で横流し・オモリ120号という場面でも全然余裕です。魚が掛かると良く曲がるロッドですが、そこはMPG。ロッド全体のトルクがあります。
本気でザブトン10kgクラスを狙いたい人には、このHBヒラメはイチオシです。

HBヒラメ255で、グッドサイズを超えるようなヒラメをぜひ狙ってみてください。
HBヒラメ製品ページはココをクリック