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2022NEW「海人ライトヒラメ」竿おろしレポート!@茨城県・日立久慈沖

レポート:フィールドモニター 川添法臣

カタログで見た時から「この竿きっと好きなタイプだ」と直感したNEW「海人ライトヒラメ240/FSL」。発売をまだかまだかと楽しみに待って、やっと手にしたもののワケあって沖に出られず。満を持して12月吉日、日立久慈港から出船しました。

LTヒラメにこれまで使って来たのは旧「シブキ200 DEFENDER」アルファソニックLG 73 190M「海人マダイゲーム210FSL」。どれも扱い易く大好きなラインナップなのですが、特に好きなのが「海人マダイゲーム210FSL」。カーボンソリッドで気持ちよく曲がり、兄弟機種の「海人ライトヒラメ210FSL」より柳腰でノリの良い調子はLTゲームの愉しみを充たしてくれる ヘンタイ好み マニア向きの名器です。なのですが、これを人にお薦めできるかと言うと、独特のアワセ方が必要なうえに満足に使えるシチュエーションも限定されるため、あくまで個人的な秘かな楽しみとして愛用してきました。

LTヒラメを気軽に楽しむために「全長があともう少し長ければ…」「アワセが決まる強靱なバットセクションがあれば…」そんな淡い願い事を、人知れず星に祈る日々を過ごしました。そんなある日、私の枕元に届いたのが、NEW「海人ライトヒラメ240/FSL」だったのです(←一部表現に粉飾があります)。

ご覧の通り、一般的なLTヒラメ竿のような細身のブランクスですが、およそ150cmの竿先部は釣趣満点の美しいベンドカーブを描くフルソリッド(カーボン無垢材)。ワン&ハーフに分割されたバットセクションは粘り強くティップセクションを支える心強いチューブラーブランク(カーボン中空材)が採用されています。そのため無駄な重みはなく、それでいてアワセが決まる強靱な支点となります。「LTは船縁でバレる」「大きな魚は取り込めない」と言われるこれまでのネガティブな評価は過去のものになるかも知れません。

NEW「海人ライトヒラメ」で獲った画像の魚は全長63cm、3.1kg。横流しで仕掛けが船下に入り込む掻い込み側の釣座にあって、風が強く相当な速さで船は流れていたため、オモリ80号でも前アタリの段階から相当船下へ掻い込んでいました。その体制から魚の重みで親バリをアゴの骨に貫通させるストロークの長いアワセが余裕でキマリ、なおかつ船底に道糸を擦ることのない必要充分なレングス(竿長)と、流れの中で踏ん張るヒラメと対峙するに不安のないバットパワーを体感しました。これなら道糸PE1号以下でないとLTと認めないストイックな船宿さんに乗っても心配ご無用。硬すぎても、柔らかすぎてもミスに繋がるLTヒラメに於いて、この絶妙なバランスは特筆です。光り物を廃した“いぶし銀”のシックな意匠も個人的には◎。静かなることを学ぶ釣師のマインドに沿う佇まいです。

同船した常連の岩附さんは「アルファタックル大好きなんですよ」とNEW「シブキ F221」を愛用。8枚を釣って見事竿頭でした。「この竿にしてからすっぽ抜けがないです。掛かりが甘くても暴れないから無事に取り込める」とMPGの恩恵を聴かせてくださいました。私もこの日は置き竿用にNEW「シブキ R231」を持ち込んでいたのですが、7:3と6:4という調子の好みの違いこそあれ、操作性と釣趣のどちらも大事になさるアングラーにお目にかかれて嬉しい釣行となりました。「この竿なら獲れる」そんな自信が付いたファーストインプレッション。次はもっと大きなヒラメを掛けて、NEW「海人ライトヒラメ240/FSL」の実力をレポートしたいと思います。

▼タックルデータ

ロッド:海人ライトヒラメ 240/FSL
リール:小型両軸リール
道糸:PE1.2号(300m)
先糸:フロロカーボン6号100cm
ハリス:フロロカーボン6号75cm
ハリ:伊勢尼13号/トリプル#8
ステイト:エステル3号50cm
オモリ:50〜80号

▼船宿:茨城県 日立久慈港 大貫丸 <https://oonukimaru.jp/>