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まだまだこれから? マルイカ師の夏

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル

年明けから始まった、相模湾・東京湾のマルイカ。
シーズンインから半年近くが過ぎました。
自分ももちろんマルイカ釣りに出かけていましたが、5~6月はイベント続きで自分が思う存分釣りができる時がほとんどないくらいで、個人的には不完全燃焼・・・。
やっとこさ、7月10日に松輪江奈港・瀬戸丸さんで久々にがっちり釣りしてきました。

松輪江奈港から出ると、思わず撮る朝日の景色

タックルは、今年の新製品「アルファソニックマルイカGZ 154XXUL/GSL-L」とリールは「アルファソニックCP 70HG-DH/L」。軽量性、バランスともに最高の組み合わせ。ラインはPE0.8号にリーダー3号(約1ヒロ)。

この日のポイントは終始剣崎沖、水深はだいたい65~75m。これくらいの水深で潮が速いと、穂先が極端に軟らかい「154XXUL」だと穂先が曲がり過ぎてアタリが分かりにくく、かつこのモデルとしては負荷オーバーになるので、通常はお薦めできない状況です。しかし、この日は幸いにも潮はさほど速くなかったので、一日を通して「154XXUL」を使いました。

潮がそこまで速くないと言っても、やはりマルイカ釣りは楽じゃない・・・9時過ぎくらいまでになんとかツ抜けしたものの、それからはパッタリとアタリが出ない(出せない?)状態に。この写真は昼前に撮ったもの。夏なので、オケに入れていても時々死んじゃうので少なくなっています。
白くなって死んじゃったら、すぐにオケから出してクーラーに入れたほうがいいです。

夏だわ~~~
剣崎沖は、東京湾の出入り口。色々な船が通るのが楽しい。
しかし、こんな写真を撮る時は、たいてい釣れてない時です・・・

これは後半のスッテたち。スッテは4本、下の1本だけ直ブラ。イカが乗るのは下の2本ばかりで、たまに上から2番目のイエロー。一番上(写真では右)には全くイカが乗らなかったし、周りでも下の2本ばかりだとのこと。なので、この写真を撮った後は、開き直ってスッテ3本に。
ここのところ「上に乗ってこないならスッテは減らす」「下は直ブラ」ということを強く意識して仕掛けを組んでます。特に、スッテの本数を減らすことはアタリがはっきり出ることにつながります。5本⇒4本にするだけでも、けっこう変わります。スッテを減らせば潮に流される度合いが減るので、早潮対策にもなります。
自分は水深が40m以下なら3本にすることも少なくないです。ちなみに下のスッテから錘まではだいたい1.5mなので、3本なら上のスッテまで3.5m(自分はスッテ間は1mにしていることが多い)。もう少しだけ、スッテの位置を上にしたいなら錘は2m、スッテ間を1.2mにすれば全長4.4mに出来ます。
「下は直ブラ」は、今季は潮が速いことが多かったからです。直ブラは、潮が速いと水平姿勢に近くなり、直結よりイカが抱いてくれやすくなります。直ブラの枝スは1センチ程度にしていることが多いので、アタリはしっかり出ます。

ところで、上の写真で一番左(一番下の直ブラ)のスッテは、7~8年前?のスッテでもう売っていないモデル。隣の人がこのスッテしか乗らない・・・と言っていたので「たしか似たようなカラーを持っていたような・・・」と思ってボックスをガサゴソ探ったら、ほぼ同じのがあったので使ってみたら、これがアタリ? それまでしばらくの間、ずっと釣れていなかったのに、それからこのスッテが地道に活躍してくれました。こんなことがあるから、自分は周りの人が釣れているとスッテのカラーをとりあえず聞いちゃいます。特に、この日のように自分が今ひとつ釣れてない時は、すぐに真似します(笑)

この日の最終釣果は、マルイカ12、ムギイカ3の合計15杯。なんとか船中の次頭だったのはいいのですが、途中2時間以上まったく釣れなかったこともあって、やっぱりちょっと不完全燃焼・・・

ところで、今年の5月以降はハモノや二枚潮や早潮に悩まされることもかなり多かった・・・という感じだったと思います。特に、二枚潮でなくても部分的に潮が速い時は「アタリがあるけど、アワセても乗らない」という人が多かったのではないでしょうか。
※ハモノ=端物(刃物、歯物とも)。マルイカ釣りの場合、掛けたマルイカを食べようとしてくる迷惑な魚のこと
※二枚潮=水面から水底までの間で、潮が流れる方向が異なること

そんな二枚潮もしくは早潮の時はどうなっているのか。
そして、どうするか・・・

ちょっと戸惑うのは、潮によってラインにテンションが掛かっているので、アタリは出ること。
PEラインは、張っていないとアタリが出ないのですが、この場合は、見かけの状態としてはラインがたわんでいるのですが、潮の流れによってテンションが掛かっているためアタリは出てしまうのです(もっとも、上の図は分かりやすくするためにちょっと極端にしています)。
しかし、そこでアワセても上図の真ん中の状態になるだけで、スッテは動かない=イカは掛からないのです。
今季、そんなふうにアワセても掛からないといったことに悩まされた人も多いのではないでしょうか。
解決策としては、着底後すぐにリールを巻いてラインを直線状に修正するしかないことも多々あります。もちろん、巻いた後は再び仕掛けを落とします。潮の具合によってはアタリを見ることなく、すぐに10m以上巻いて落とすことも。
どの水深で、どれくらいの速さで潮が流れているかは、ラインが引っ張られる程度をしっかり見て判断しましょう。途中までまっすぐ落ちていても、最後の20mくらいでいきなりラインが横へ流されていくときは、上の図と逆に下の方でラインがU字型にたわみ「アタリが出るけど乗せられない」状態になることは同じです。
ラインの流され方がさほどでもない=潮の流れがさほどでもない=場合は、着底前10メートルくらいからスプールを押さえてラインを張ることで対処できることもあります(ちなみに、この日はだいたいスプールを押さえてラインを張る程度で対処できました)。
しかし、今季はかなり潮が速く、また流れの幅が広い状況も多かったので、スプールを押さえる程度では対処できなかったことも珍しくありませんでした。
錘を重くすればなんとかならないかな・・と思う方もいるでしょうが、今季はそれでも対応できない場合がほとんどでした。また、宙釣りの場合でも、ラインがたわむのは同じです。

さて、今季のマルイカも、終盤戦の雰囲気が漂ってきました。
しかし、神奈川県サイドは城ヶ島と剣崎沖でまだまだいけそう。
渋めの日もありますが、潮やハモノの具合が好転する日はそこそこ釣れると思われます。
千葉県の内房は久しぶりに好調で、まだけっこういい日があるようです。
外房・小湊もまだまだ20~30杯。
まだもう少しマルイカ釣りたい! という人は出かけるべし!