レポート:フィールドモニター 川野誠
記録的猛暑が長引いた夏でしたが、ようやく御彼岸すぎから徐々に朝晩だけ涼しくなってきたらばカワハギに行きたくなっちゃいます。
この日も剣崎の定宿『瀬戸丸』さんに行ってきました。1号船は初心者の方々で人数多めでしたので親方の18号船に振り分けられ出船しました。数年前までならワラサフィーバーで土日祝日はパーキング停められないくらいの混雑ぶりだった剣崎ですけどすっかり上がらなくなってしまい空いてる漁港でちょっと寂しいですね。
まだ水温も高めでゲストの活性は高いけれどカワハギは群れも固まっておらず、ポイントを拾い釣りしながら移動な感じで浅場から深場までマメに移動を繰り返してくれましたが・・・潮色や流れも悪く食い渋りな1日に…

それでもアルファソニックカワハギ166Lと170MHを使い分け、放流サイズを含めてなんとかツ抜けることが出来て今後に期待しつつ納竿となりました。
すると竹岡沖で爆ってるとの情報を得て翌週は金沢八景『弁天屋』さんから。
極上な小粒の剥き身アサリにワクワクで平日なのにほぼ満員で出船。

大貫〜竹岡の浅場を丁寧に流してくれますがサバフグまみれ…針だけがバリバリやられて行きます。

それでもパタっとサバフグが大人しくなるタイミングで中型のコロンとしたキモの入ってそうなカワハギがポツン〜ポツン〜と釣れてくれてこれから晩秋〜初冬にかけて期待が出来そうですね。
最盛期のキモパンを求めてまた今シーズンも通い続けますよ~♫

【タックル】
ロッド:アルファソニック カワハギ 166L 170MH
リール:テイルウォーク バサルCA73L

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ・のりおみ)です。
9月に入っても残暑は厳しいですが、朝夕にはどこか秋の気配が漂う今日この頃。そんな中、金沢八景から癒しのターゲット・カサゴ釣りに出かけてきました。今回もお気に入りのニュータックルが大活躍してくれたので、その模様をレポートします!

今回の相棒は「アルファソニック LG73 190M」(左)と「アルファソニック別誂きす165H」(右)。
デビューから5年、数々の魚種を仕留めてきたメタルトップ搭載の万能竿「LG73」。そして和竿風の渋い外観に、チタンソリッドティップやチタンフレームガイドなど最新技術を盛り込んだ「別誂きす」。
普段なら「LG73」とその兄弟竿「LG82」の2本で挑むカサゴ釣りですが、今回はあえて「別誂きす」のポテンシャルを確かめるべくスピニングタックルを投入。その結果は、想像以上の働きぶりでした。

「アルファソニック LG73 190M」はチタントップがオモリの着底や魚信をしっかりと“見せて”くれる一本。竿先をゆっくり持ち上げて聞きアワセれば、自然とハリ掛かりしてくれる頼れる横綱格です。
ここで取り出したのが画像の「アルファソニック別誂きす165H」。新修丸さん特製の船宿仕掛けは、一般的なカサゴ仕掛けより長いハリス(40cm)のマニアック仕様。そこで、オモリが着底したら一度竿先を上げてから、ゆっくり底を取り直し、さらに3cmほど底を切ってエサが障害物の隙間にふわりと入り込むイメージを演出したところ、これがビンゴ。

シロギスの胴突き仕掛け(厳密に言うとそのハリス)を船下で踊らせるのと全く同じ作法で、海底の岩陰に潜むカサゴを丁寧に攻略することが出来ました。オモリを底に置かないことで根掛かりを防ぎつつ、アタリの明確さもキープ。アタリが出た瞬間に即アワセするか、食い込みを待って聞きアワセるか──その判断を支えてくれるのも、チタントップの反応の早さと表現力ならでは。

かくしてこの日の釣果は、暑さを避けたショート便、しかも取材の合間の釣りにも関わらず、最大26cmを頭に49匹! 東京湾のカサゴのポテンシャルと、新旧2本のアルファソニックが釣りのイメージを形にしてくれたおかげで、大満足の癒し釣行となりました。
気軽に楽しめる一方で、やり込むほど奥深い東京湾の小物釣り。アルファタックルの幅広いラインナップから、自分に合った一振りを見つけて、ぜひこの釣趣と秋の味覚をお楽しみください!

▼タックルデータ
リール:4000番台スピニングリール
道糸:PE 1.2号
リール:小型両軸リール
道糸:PE1.5号
仕掛け:船宿仕掛け(胴突き2本針/ハリス2号/全長110cm)
オモリ:20号

▼船宿:新修丸 (神奈川県横浜市 金沢八景)
レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル
昔からお世話になっている「まるせ丸」の高橋千春船長から電話が掛かってきました。
「カワハギの試し釣りをしたいんだけど、来ない?」
「行きます!」
てな成り行きで行ってきたのは9月6日。
まるせ丸の港は、相模湾西部の神奈川県真鶴半島にある「福浦」というところ。

ちなみに、福浦港がある神奈川県湯河原町は温泉の町。日帰り温泉もあります。

真鶴半島の先端あたりの写真。半島の先端のさらに先には三ツ石が突き出ています。
大潮のド干潮の時には、ほぼ陸続きになります。

福浦周辺のカワハギは比較的型がいい。

同行した友人にもまあまあサイズ。
この日、最初はポツポツとアタリがあり、たまにハリス切れもあったのでフグもいた感じ。
なぜだか時間とともにアタリが遠くなっていき、結果的には2枚で終わっちゃいました。
まぁ、まだまだ水温が高く、他の釣り場でも厳しい釣果ばかりなので仕方ない・・・
高橋船長によれば、水温がもっと下がってくれば喰いだすかも? とのこと。
もうちょっとしたらまた行ってみようっと!
今年は暑いから、あと2週間くらいは空けたほうがいいかなあ・・・
このエリアは、カワハギの釣り船が少ないうえに昔から平均サイズがいいのが魅力。
まるせ丸では現在いろいろなお得なキャンペーンがあったり、少人数での仕立ても相談にのってくれますよ。

【タックル】
①上のセット
ロッド/アルファソニック カワハギ170MH
リール/プロトタイプ
「170MH」は、現行の「173MH」のベースモデル。ロッドアクションはほぼ変わっていません。ゼロテン・宙ともにやりやすく、自分が動かしたい分だけ素直に仕掛けを操作できる。究極スタンダードとして開発したモデルです。チタントップCTSで手感度・目感度ともに抜群。
リールは、現在テスト中のプロトタイプ。非常にコンパクトで軽量なんです。詳しくはそのうちに!
②下のセット
ロッド/アルファソニック マルイカ145UL改
リール:ディーノ船150DH/L
もう1本の竿は、マルイカ竿をいじった超ショートロッド。お遊びで作ってみましたが、なんせ「超ショート」なのでアタリが見やすい! でも130センチくらいしかないので、いろいろキツイです(笑)。マルイカロッドの穂先って、カワハギのゼロテン向きのものがあるんですよ。こういう遊び竿を作ってみると新たなヒントがあったりします。
リールはアルファタックルから発売中のディーノ船150サイズ。定価1万円のリールですが、とても使いやすい。自分はマルイカとカワハギで使ってます。これで充分!

まるせ丸。最大7名で釣りができます。
これからの時期はティップランも(実は高橋船長はティップラン大好き)。
ティップランの場合は、片舷になるので4名まで。
福浦港へのアクセス(東京方面から)
東名高速・厚木IC⇒小田原厚木道路で小田原西ICもしくは石橋IC⇒R135⇒真鶴道路旧道で真鶴駅を過ぎたあたりで左折(詳しくは地図を見てください) 所要時間:厚木ICから50分程度
※真鶴道路で、料金所に行かずに左方向に行くほう(これが真鶴道路旧道)が良いです
レポート:フィールドモニター 岡崎敬久
時化続きで少し間が開きましたが、前回ドラゴンに届かなかったので再びドラゴンを求めて東京湾のタチウオです。船宿はいつもの浦安の吉野屋さんから定刻の7時に出船です。平日でしたが、お盆休みということで2隻ともに満船での出船です💦
釣法はいつものテンヤ釣法でドラゴンを狙い撃ちします。前回はF2ミニゴンの活性が高く、掛からない事も多かったので今回はどうでしょうかw
ポイントの猿島周辺まで約1時間南下します。北風の微風で海は凪でしたが、海上では少し肌寒いくらいでした。

現場近くでは既にタチウオ狙いの大船団ができています。最近ではミニゴン入れ食いになる時期は過ぎてしまい、朝方はタチウオが高活性みたいですが、その時間を逃すとしばらく間が空いてしまい、後半また運が良ければ盛り返すという傾向らしいですが…

現着し1投目、テンヤを船長の指示棚に落とし(当日は35~50m前後で水深はおよそ50~60mでした)アルファソニック・タチウオテンヤGZ180MHを10回ほどジャーク&ステイすると、まだ油断している時にいきなりロッドを跳ね上げる食い上げのアタリ!体が無意識に反応して合わせると、重さのある良い引きをします!魚が強く引いた時にはヴィレイヤーDGのドラグが少し滑るくらいに調整しつつ、慎重にロッドで突っ込みを交わしながら上げてくると、良いサイズのタチウオが浮上しましたwスケールで量るとF4.9…惜しくもドラゴンには届きませんでしたが、前回と違いなかなか良いスタートです(笑)

引き続きテンヤを落としますが…アタリません。棚を上げながらジャーク&ステイを暫く繰り返してみますが、やっと46m付近でミニゴンのお触りがGZのCTS(コンポジットチタニウムソリッドトップ)に出ます!微細なアタリでテンヤの周りでタチウオが様子を見ているようです。ここから様々なパターンで強弱、速度を変え、時に複合にしたり完全に止めたりして確認しますが、パターンは定まらず…いずれもアタリは出るものの、軽い引き込む感じの掛からないアタリばかりで(合わせると魚が散ってしまい追い食いは無くなります)、何とか試行錯誤しながら掛けますが、あがってくるのはF3以下ばかりで、食べられるところも少ないのでF4未満のミニゴンはすべて海にお帰り頂きましたw
移動も少なく暫くタチウオは遊んでくれましたが、11時頃になると状況が一変します。タチウオが一切反応しなくなってしまい、ごくごくまれにお触り程度のアタリはありますが、追い食いも無く、すぐにタチウオが離れてしまう感じです。そしてこの釣れないアタリの無い修行の時間が2時間ほど続き、ついに残り時間が10分となってしまいました。
船内はほぼ諦めモードで好転の兆しも無く、天秤仕掛の人にはまれにF2クラスが釣れる状況でテンヤ組は全滅です。気を取り直し、水深50m付近で丁寧にスロージャーク気味にしてからステイしていると、一瞬CTSが数㎝戻った気がしました…反射的に合わせるとロッドが上げ止まり魚が乗りました!!2時間ぶりのタチウオです!しかも重量感たっぷりで、ロッドを引き込みながらドラグを出して勢いよく泳ぎます!! これは⁉ 恐らくラストチャンスなので慎重にドラグを駆使し、ロッドを操作して距離を縮めてくると……見えました!太い!今日一のF5.3ドラゴンでした!

最後の最後に奇跡が起きました!隣の仲間もほぼ同じサイズのドラゴンをものにして、ここで納竿となりました。かなりテクニカルで渋い釣行で痺れましたが、何とかやり切りました。これからもう暫くはドラゴンを狙えると思いますので、チャンスがあれば更に上のクラスを狙っていきたいと思います。
ロッド:アルファソニック タチウオテンヤ GZ 180MH /160MH
リール:tailwalk ヴィレイヤーDG 100HG-PH/R
ライン:tailwalk PowerEye WX8 1号 + リーダー/フロロカーボン8号
テンヤ:40号
カラー:マッドブラック、フルグロー
レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ・のりおみ)です。
2025年・秋の新作タックルが発表されたばかりですが、今回は春のニュータックルの中でもひときわ存在感を放っていた一本「アルファソニック 別誂(べっちょう)きす」で、真夏の東京湾シロギスを楽しんで来ました。そのインプレッションをお届けします。

今回ご紹介するのは「アルファソニック別誂きす165H」。
近代的な「高感度CTSチタントップ」と「チタンフレームKガイド」「TVSリールシート」を搭載しながらも、節目まで再現した枯れ竹色のブランクに、漆の削り出し調コスメをまとった渋い和竿風の佇まい。



これまで休日のお気楽釣行で愛用してきた和竿と並べてみると、その擬態ぶりに思わず笑みがこぼれるほどです。

展示会で初めて現物を触ったときには正直「竿先がちょっと柔らかいのでは…?」という印象を受けていた「別誂きす」ですが、実際ガイドに糸を通して釣りをしてみると、穂先からベリーへ向けての力の分散が心地よく、見た目より遙かに強いバットがそれを受け止める形で、お店で振ったり天井に当てただけでは解らない絶妙の調子であることに気付かされます。
テンビン仕掛けでの繊細な小突きはもちろん、15号前後のオモリを使った胴突き仕掛けでリズミカルにボトムをパンピングする際も好感触。極端な先調子のチタントップより格段に扱いやすく、竿先自体もこの調子によって金属疲労から護られているんだろうな、とお察しいたしました。

特徴的な「TVSリールシート」は、往年の小突き釣り愛好家が好む「ペンシル持ち」はもちろん、

ズル引きなどで微細なアタリを逃さない手のひらにリールフットを載せる「ブランデーグラス持ち」(※個人的な呼び名です)や、

リズミカルに仕掛けを跳ね上げてフォールで誘う「渓流竿持ち」(※これも個人的呼称です)にも自然にフィット。
しっかり握れる安心感と、手のひらに吸い付くような馴染みやすさは、実際に持てばすぐに分かっていただけるはずです。

英語に「ヘリテイジ(heritage)」という言葉があります。直訳すれば「伝統」「継承」なのですが、その奥には「品格」や「温もり」といった趣きが宿っています。
「別誂」という響きから私が受けたのは、まさにその“ヘリテイジ”な風情。同じ温故知新でも、業績を誇る「レガシー(legacy)」とは異なり、江戸前調子へのリスペクトが漂う古典への回帰──カセットテープやアナログ盤に安らぎを感じる今の時代にこそ手に取って欲しい、最先端でありながら情緒を忘れない、唯一無二の一振りでした。

▼タックルデータ
リール:3000番台スピニングリール
道糸:PE 0.8号
オモリ:15号
仕掛け:船宿仕掛け(胴突き/ハリス1号/全長85cm)

▼船宿:長崎屋 (神奈川県横浜市 本牧)
レポート:フィールドモニター 岡崎敬久
東京湾の夏タチウオが開幕したとの情報を聞き、久しぶりに浦安の吉野屋さんから東京湾のタチウオ釣りにテンヤ釣法で行ってきました。
ポイントは走水~猿島沖で棚は35~50m付近を探る感じでした。予報に反して南風が強く吹いてしまっていて、海は結構濁っている感じでした。

走水沖に到着後、仕掛けを投入するとガンガンとF3以下のミニゴンが当たってきて入れ食いになり、あっという間に10本到達しましたが、どうにもこうにもサイズが伸びず…中盤ごろになってようやくF4サイズが混じるようになり、ドラゴン…までは一歩届かずもF4.8も混じりました。ややアタリが遠のく時間もありましたが、最後までポツポツとアタリが取れて数だけは20本を超えましたが…ドラゴンには巡り合えず、サイズは夏タチなので致し方ないですが、次回に向けて課題が残る釣果となりました(笑)

棚は船長の指示棚にしっかり合わせることは大前提ですが、誘いはその時の状況により色々と変えていくことが必要みたいです。バイブレーション、ステイ、デッドスロー巻き、更にはその複合や誘い続ける長さやタイミング、速度も色々と試しましたが、なかなかこれといったパターンが無いような状況でした。
これから東京湾の夏タチはハイシーズンになりますので、今後さらに上向いて良いサイズの群れに当たれば好釣果が期待できると思います。間違いなく神龍クラスのF8タチウオも小さい中に混じってますので是非挑戦してみてください。
ロッド:
リール:tailwalk ヴィレイヤーDG 100HG-PH/R
ライン:tailwalk PowerEye WX8 1号+ フロロ8号
テンヤ:40号
カラー:マッドブラック、フルグロー、パープルゼブラ等
#タチウオ #タチウオテンヤ #アルファソニック #アルファタックル #船釣り #tailwalk #吉野屋 #GZ #ドラゴン #東京湾
レポート:フィールドモニター 二上あや
船宿釣果が賑わってきて、夏のタチウオが始まったかな?と思っていたところに、お友達のリクエストもあり、タチウオ釣りに行ってきました!
タチウオ釣りは、時期によっては、なかなかテクニカルな釣り。この釣りが暫くぶりの私には、夏の比較的釣りやすい時期がやり易いと思い出陣。

浅い棚で出来る夏タチウオは、いつもイサキやライトヒラメで使っている、アルフソニックL G73 190MHを使用しました。
出船前に、船長から丁寧なレクチャーをして頂きました。

・エサは身から刺して皮側から抜き、身をもう一度刺してケンの部分まで上げる。
・1メートル毎のPEマーカーで、正確な棚取りをする。
・この時期の誘いは、キビキビ早く誘うのが良い。
船長に教わった事を頭に入れ、スタートフィッシング!
早速指示棚で止めて、キビキビとした動きで誘ってみます。
やがて船の何処かでポツポツアタリが出始めました。釣座は初のお立ち台で、そろそろ私も釣りたいと思っていると、アルフソニックL G73 190MHから魚信が!
ここで誘い続けると引き込むはず…。
シュッシュッと竿を動かしていると乗った!
時折ギュンギュンと強く食い込む引きが、とても楽しい!

ピカピカ輝くタチウオが水面に上がって来ました。本命に出会えて本当に嬉しかったです!

猛暑予報の通り、暑すぎる気候にヘロヘロになりながらポツポツ追加していきますが、前日に比べたら難易度が高いそうで、本日はちょっと冬タチの様なテクニカルな釣りとの事。

アタリがあっても追って来ない、アタリそのものも小さめ、誘いも色々変えてみましたが、なかなか難しかったです。
それを攻略出きたら、タチウオ釣りの沼にハマるのかなとムズオモを感じつつ終了となりました。

家に帰ってからは、タチウオの炙りと、なめろうを美味しく頂きました!
【釣行データー】
釣行日:2025年7月6日
ロッド:アルファソニックLG 73-190MH
リール:電動リール 400番
釣り船:千葉県 富津港 ひらの丸
レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは。フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ・のりおみ)です。
2025年の新製品が続々と店頭に並び始めましたね。今回、待望のLTアジ専用ロッドの新作2本を、さっそく東京湾のさまざまな船宿で試釣させていただきました。その使用感をレポートします!

今回お借りしたのは「ライトアジFT」と「アルファソニック ライトアジ」の2モデル。どちらも巷で話題の「ライン引き釣法」を強く意識したモデルとのこと。ここでざっくり「ライン引き」についてご説明しましょう。
この釣り方は、コマセカゴを海底から一定の幅でシャクり上げ、海中に帯状のコマセの煙幕を作り出し、その中を仕掛けが通過することでアジの食い気を引き出すというもの。剣崎のイサキ釣りや相模湾のウィリーシャクリでは昔からおなじみのスタイルで、LTアジの黎明期から一部の腕利きが実践して来たテクニックです。これが近年「攻めのライトアジ釣法」として注目を集めています。

まずは「ライトアジFT」。
手に取りやすい価格帯ながら、必要十分なスペックを備えたモデルです。画像は、東京湾で一般的なミンチ用40号ビシを背負わせた際の曲がり具合。
リールを装着して持ってみると、第一印象はまず「軽い」。最近人気のデジタルカウンター付きリールを装着しても穂先がスッと持ち上がり、取り回しがさらに軽快に感じられます。
「ライン引き釣法」への対応はもちろん、「底を取る」「コマセを振る」「アタリを取る」「巻き上げでバラさない」といった基本性能はどれも上々。これで希望小売価格が14,000円というのは驚きです。「最初の一本におすすめ」と言ってしまうにはもったいないほど、幅広い状況で活躍できる一本です。
また、全長170cmのショートレングスは、船上での操作性が抜群。休日などの混雑時でも、振り子の要領で仕掛けを船縁から離して投入し易く、オマツリ防止にも効果的です。センターカット2ピース仕様で、電車釣行にも嬉しいコンパクトな仕舞い寸法も見逃せません。

続いては「アルファソニック ライトアジ」。
こちらはメタルトップ(CTS:コンポジットチタニウムソリッドトップ)を搭載し、より高感度な釣りを可能にする一本です。写真は40号ビシ使用時の曲がり具合。
この竿の使用感は、ひと言でいえば「面白い」。
竿先が可視化する海中の様子というのは、魚の口にハリが入る“アタリ”のみならず実は様々な情報があるんですが、例えば「ビシを突っついてる魚が居るな」なんてことまで察知できるのがこのCTSという穂先なんですね。これまでは手感度で「ん、触った?」くらいの認識だった反応が、こうして目視でハッキリ読み取れると、魚がハリ掛かりしていなくても「このレンジに魚が居る」と確信を持って釣りを組み立てられる。船長が「反応あるんだけどな〜、喰わないな〜」とボヤくのがアナウンスする前に分かってしまう。じゃあどんなシャクリなら口を使うのか、と「次の次の一手」を考える事が出来るのは大きなアドバンテージになると思います。
これまでLTアジと言うと7:3と8:2の2本の竿を船に持ち込んで、魚の反応や釣り方によって持ち替えていたのですが、7.5:2.5と表記される絶妙な調子によって1本でニーズを満たしてくれているのも専用竿ならでは。波が高くてバラシがちとか風が強くて手前まつりしがち、なんて時にはクッションゴムを付けたり、コマセマダイのようなテーパー仕掛けにすることでスローな魚にも快適な釣りが出来ることを書き添えておきます。

気負わず楽しめて、なおかつ美味しいマアジが釣れる「LTアジ」。
その“手軽さ”と“奥深さ”は、この釣りの魅力そのものです。そして今回の2本のように、それぞれのスタイルに対応した専用竿があるというのは、アルファタックルの「釣り人に寄り添う姿勢」の表れだと感じます。
是非みなさんも、ご自身の釣りにフィットするタックルを見つけて、東京湾のブランドフィッシュをたっぷり楽しんでください!

<IMG_006.JPG>
▼タックルデータ
竿①:ライトアジFT
リール:小型両軸リール
道糸:PE1.5号
コマセビシ:ミンチ用ライト40号
仕掛け:船宿仕掛け(ハリス1.5号/全長2m)
レポート:フィールドモニター 川野誠
爆釣した東京湾マダコからはや数年…
渋い年が暫く続いてましたがマダコってそんなもんだよね〜でもどうやら今年は湧いてるみたいよ!?と事前情報ながら開幕初日に一之瀬丸仕立てにお誘いをうけ行って来ました。

仕立て&乗合でなんとマダコ船4艘!!
しかも満員御礼!
さすがのエギタコ人気ですね〜。
テンタチ名船長のハルトくんの舵で定刻に出船し一路メジャーポイント川崎沖へ。
既に沢山の船がびっしり岸沿いにいらして見てるだけでもポロポロっと釣れてて期待は高まるばかり!!
ハルト船長は先端付近のテトラに切り替わるエリアに船を停めて『はいどうぞ〜根掛かり気をつけて』で着底すぐあの独特なムニュなお触り♫

HBエギタコを丁寧に小突き続けて優しく持ち上げれば300gほどのなんとかキープサイズ🐙
ベタ凪だったのもあって右舷左舷と巧みな操船でまんべんなく船中で嬉しい悲鳴が早々と飛び交ってました~明らかに昨年までより数は居ますね。

その後も転々と移動してくれドコでも誰かしらすぐ釣り上げながら定量の方々が増えてきたので保護の意味合いもあって大満足の早上がり♫
キロアップを含む19タコに出会えました〜おチビ達は優しくリリースして来月の富岡沖の解禁までに大きく育ってくれるの期待しながら帰路につき安定の〜刺身、唐揚げ、蛸飯で晩酌は賑わいましたよ。
アルファタックルは新作の竿やリール、タコエギと豊富なラインナップ!!
まだエギタコ未経験な方はチャンスな今年かと〜是非ともデビューして柔らかくて美味しい釣りたてマダコでタコパしてみてくださいね😊

【タックル】
ロッド:
HB(ハイパーブレード) エギタコ180MH
アルファソニック エギタコ180
リール:テイルウォーク バサルVT73L
仕掛け:PE4号、自作ダブルスナップ
オモリ:20〜30号
釣り船:一之瀬丸 神奈川県横浜市 金沢八景
レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル
今年、駿河湾と相模湾はムギイカの当たり年。沼津近郊の夜釣りでは束(100杯)超えは珍しくなく、相模湾(こちらは日中)でも竿頭60~70杯をキープしています(5月半ば現在)。
で、5月15日に私も相模湾のムギイカへ行ってきました。船は三浦半島・小網代の翔太丸さん。
あ、そうそう、ムギイカってのはスルメイカの子供で、相模湾~駿河湾あたりでの呼び方です。麦の収穫時期=初夏に獲れることからそう呼ばれます。

この日の出船は朝6時頃。濃霧なので、船はゆっくりと。

濃霧ということもあって近場(小網代沖)から釣りスタート。朝から順調。オケがだんだん茶色になっていきます。

自分の仕掛け。ムギイカ狙いなので、プラヅノ中心。この写真のツノは8センチですが、ヤリイカ用11センチでも可(注:ダブルカンナはオマツリしたときに大変なのでやめたほうがいいです&マルイカスッテ用スナップが入らない場合も多いデス。お薦めはコレかな~)。合計9本で、上の6つが直結。事前に聞いた話から、かなりブルー系に偏らせています。下はラッキーマルイカ狙いでしたが・・・あまり意味はなかったですね。ただ、下のほうにはイカが掛からないとしても、仕掛け全体を長くするためには必要です。

【仕掛け説明】・・・興味がある人は、上の図と説明をじっくり見て&読んでくださいネ。
写真では下3本が直ブラでスッテにしてますが、自分のお薦め仕掛けの詳細は上図の通り。ムギイカ狙いなら直結部分はオールプラヅノでいいです。しかし、今年少ないとはいえマルイカをちょっと期待したい人は下2本の直ブラにはスッテを付けるといいですね。幹間は1.5m。ムギイカは上に高い反応が出ることが多く、仕掛けは長いほど有利。しかし、扱いやすさを考えると上のような感じが現実的です。これなら14mカバーできるわけです。ゼロテンでは、底を切れない=仕掛けの長さが底からカバーできる範囲。宙釣りなら底を切って釣りをするので、多少仕掛けが短くても巻いて上げることでなんとかなりますが、それでも仕掛けは長めが有利。9本は、扱うのがなかなか面倒くさいので、直結6本+直ブラ1本にしてもいいと思います。それでも10mほどカバーします。それより短くなるとムギイカでは不利になってきます。逆に、慣れている人ならオール直結の10本くらいまでチャレンジしましょう。自分のお薦めで下が直ブラなのは、長い直結で自分がミスしない自信がないから(笑)
どんな仕掛けでも、オモリ部分は最低1.5m~できれば2mで仕掛けを少しでも上げたほうがいいです。
あと、幹糸は全て5号。自分はマルイカでも5号です。乗りは変わらず、仕掛けは絡みにくい。ムギイカの時は、仕掛けが絡みにくいことはとても重要。5号の仕掛けが売ってなければ自作しましょう。
この日は、この長い仕掛けでもムギイカが付いたのは上から4本目までが一番多かったです(8割くらい)。前半はやはりブルー系が強く「濃いブルー」「薄いブルー」の2色が大活躍。今回の状態ならブルー系を上の7本のうち最低3本は入れるといいですね。
仕掛けが長くてツノやスッテの数が増え、イカが多点で掛かると仕掛けがヨレやすくなります。それを防ぐために、直結のスナップはスイベル付きがいいです。また、自分の直ブラ仕掛けはビーズを使い、直ブラ部はラインが1本なのですが、途中に小さなスイベルを結んで入れてヨレ対策。各所にスイベルがあることでかなりヨレ防止となります。
それと、オマツリ防止のためにオモリ号数は船長指示を必ず守ること。長い仕掛けでオモリを軽くすると落下時に仕掛けが流されやすくなり、オマツリだらけになります!

そうそう。ムギイカ釣りは、多点掛けも多く忙しい釣り。3つ4つ掛かっていたら、いちいちイカをオケに入れずに足元に落としておきます。次の一投で仕掛けを落下させているときに足元に落っことしたイカをオケに入れるのですが、何もないとイカが流れていってしまったりします。なので、自分は水が流れていく方向にタオルなどを置いて「堰き止め」とします。たったこれだけの、大したことないことでも効果大。釣りの効率アップには重要です。人によっては、立派な自作堰き止めグッズを持ってきてますネ。

出船してから3時間くらいは濃霧でしたが、9時半過ぎから晴れてきました。実はこの時点で40パイほど釣っていて「今日はかなりイケそう!」と思っていましたが・・・

途中から探索時間が長くなり、こんな写真を撮ってもらう余裕も・・・朝の状態だと、写真撮るヒマなんて無かったです。

この日の最終釣果は45杯。つまり後半は・・・。反応があっても乗らなくなり、群れの移動も早く・・・。まぁ、イカあるあるですよ。でも、ここのところあまりイカ釣りに行けていなかったので、船中3番目は自分的には「なかなか頑張りました」。
希望的観測も入れると、ムギイカはまだまだ楽しめそう。ムギイカは、やはりマルイカ釣りとは違う楽しさ・難しさがあります。アワセにしても、触り(アタリ)が出た時に瞬発的に合わせるのではなく、ちょっとゆっくりめに竿を上げるほうがいいです。また、チョコチョコピコピコとした触りが多い時、自分はそれで合わせずにタタキを入れて、一瞬止めてからロッドを上げます。多点掛けになりやすい。

今回お世話になった翔太丸と小菅哲也船長(通称てっちゃん船長)。いつも陽気で、的確なアドバイスをくれます。
翔太丸ホームページ

おまけ。小網代からすぐのところにある「松原農園」の直売所では、美味しい野菜を売ってます。もうちょっと後になると美味しい枝豆「はねっ娘」が出てきます。

で、晩ご飯のおつまみは松原農園で買ったそら豆とサラダ玉ねぎ。そしてもちろんムギイカ。ムギイカは沖漬けにしておいたものを、ただホイルにくるんだだけの「ホイル焼き」。これが美味いんです。自分の沖漬けタレは「ダシつゆ2:酒1:ミリン1」の割合で混ぜたものを500mlペットボトルに入れ、その中に擦ったショウガを加えたもの。500mlで今回のような小さいムギイカなら50杯くらいは漬けられます。
ムギイカの沖漬けを1杯ずつラップにくるんで冷凍し、それを輪切りにしたルイベもお薦め。小さなムギイカは、たいして解凍しなくても輪切りに出来ます(逆に、解凍しすぎると輪切りにしにくい)。自分の場合は既にショウガも入っているので、何もつけずにそのまま食べちゃいます。
沖漬けのタレを作るのに良く言われるのは醤油:酒:ミリン=1:1:1。ですが、沖漬けのタレには、みんなけっこう自分なりのレシピがあって、色いろ工夫するのが楽しいです。友人はショウガではなく鷹の爪(唐辛子)を入れたりしてますね。
ムギイカは、難しいところがあるとはいえ基本的には釣りやすく、イカ釣りをほとんどやったことがないという人にもお薦めです。マルイカ釣りをやってみたかったけど、難しそう・・・などと思ってこれまでにチャレンジしてこなかった方。今年は初チャレンジにうってつけ!ぜひぜひ行ってみてください!
最後に、アルファタックルお薦めのマルイカ(ムギイカ)タックルをご紹介します。
【ロッド】
●Kaijinマルイカ160L
●アルファソニックマルイカGZ160UL
ご予算が厳し~、という人にはスタンダードグレードのKaijin。しかし、上級モデルのアルファソニックは穂先部にトルザイトガイドを搭載していることもあって感度が高いです。このどちらもゼロテン&宙釣りのどちらもこなすオールラウンドモデル。なので、例えば上の図の仕掛けほどではなく直結5本+直ブラ2本でも、ムギイカが上ずっているときは底をきればいいのです。その意味で、この2つはゼロテン専用モデルのアルファソニックマルイカGZ167XULより、慣れていない人のムギイカ向きと言えるのです。自分はゼロテンオンリー、と言う人にはもちろん167XULです!
【リール】
アルファソニックから出している、かなり買いやすく性能も良いリールが「ディーノ船150」です。定価は税抜1万円。このダブルハンドルモデルがお薦め。ラインキャパシティは1号300m。下巻きをして0.8号200mくらいがマルイカとしてはちょうどいいくらいです。不精せずに下巻きをして、糸を全て巻いた状態でスプールにほぼいっぱいくらいにしましょう。0.8号の場合は、リーダー3号を1.5~2mくらいFGノットやPRノットで接続します。1号ならスイベル直結でもいいのですが、結び目が切れてしまう可能性があることと、一番上のツノの上からPEラインだとイカにとても見えやすくて良くない、という面があります。