レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳

相模湾のコマセキハダもそろそろファイナル。

日の出とともに出船!頼むぜバウト!!

11/12の釣行では14.5キロのメボウと47.2キロのプチモンスターの2本を釣獲できたが、今日は如何に。平日にもかかわらず夢追い釣り人17名が乗船。

富士山もすっかり冬化粧

6時半の出港。およそ30分ほどのクルージングでソナーが魚影をキャッチ。

指示ダナ40メートル。コマセの振り出しは45メートルから。それより下にはビシを下ろさないようにとの指示でスタートフィッシング。

開始から20分。『船に着いたよ』のアナウンス直後に右舷側でヒット。
およそ20分ほどのファイトで30キロサイズが無事キャッチ。
船を立て直し、リスタート後の続くヒットは私のスタンディングバウト183Sに。

勢いよく100メートルほど疾走されたところで手ごたえ確認。
リフトアップしたバウトの復元が比較的早いのでレギュラーサイズ以下と判断。
10分弱のファイトで17.4キロをキャッチ。

その30分後、再び私のバウトにヒット。

一気に200メートルほど引き出され、止まってからの手ごたえもかなりの重量感。

61.7キロのヒットシーン。ガイドバランスが整っているため、曲がり込むブランクにラインがタッチしていません。

20分ほどのファイトで浮上してきたキハダは堂々とモンスターと呼べるサイズ、61.7キロ!

61.7キロを無事ゲット!
続いて33.4キロを追釣!

その後も船中2本のキハダサイズが上がり、最後に私も33.4キロを追釣!

大満足の1本です。

12月とは思えない盛り上がりで沖揚がりを迎えた。
当日の私の釣果は17.4キロ、33.4キロ、61.7キロの計3本!

帰港検量後の記念撮影。

水温も21度を下回ってきており、キハダも旅立ち目前。

次回釣行までチャンスが残っているかなぁ……

【タックルデータ】

ロッド MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 12m
ハリ キハダ用16号

船宿 茅ヶ崎港 ちがさき丸

レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳

今シーズンのキハダは凄いですね。

25~30キロのレギュラーサイズが主体ですが、特に10月中旬頃はトップで3本、4本といった釣果も珍しくなく、キハダ初チャレンジでいきなりゲット!なんて人も多かったのでは。

朝晩の冷え込みも増してきたこの頃は、さすがにアタリも少なくなってきましたが、その代わりに50~60キロのモンスターサイズのヒットが目立つようになってきました。
その分、難易度が高まってきますが、それが本来の相模湾のコマセキハダ。

0か1、難攻不落のモンスターキハダを如何に落とすことがこの釣りの醍醐味でもあると私は思っております。 そして10月28日、茅ヶ崎港一俊丸に乗船。念願叶って82キロのモンスターキハダを釣り上げることができました。

【10月28日】コマセキハダ、船宿記録82.6キロ浮上。土曜はライト泳がせ船に出船、来週はライブベイトも! | 釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸 (kazutoshimaru.net)

しかし、その後は3回釣行し、釣行毎にヒットはさせたものの、全てキャッチには至らず。運を使い果たしてしまったのか…

11月12日、小田原早川港の坂口丸に乗船。6時の出船で東方向へ進みます。

6時に出船。東に進路を取り、城ヶ島沖を目指します

1時間半ほどのクルージングで城ケ島沖の船団に合流。

モンスターキハダとのバトルにはコレ! MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S


指示ダナ30メートルでスタートとなります。
開始から2時間ほど経ったところでコマセが効きだし、船のまわり、そして船下にも反応が入るようになってきました。
ここで私のスタンディングバウト183Sにヒット。
走りが止まったところでしばしの駆け引き。
手ごたえからさほど大きくはないと判断。ロッドを起こし、魚の頭をこっちに向けたところで一気に巻き上げ、まずは14.5キロのキメジをゲット。

1発目は14.5キロのキメジ

2発目のヒットは12時近くになってのこと。

ファーストラン、セカンドランで引き出されたラインは300メートル。

2発目のメガヒット!

レギュラーサイズとは明らかに違う重量感。

ドラグを締め、スタンディングバウトを立てしばらく耐えていると、バット部分から深く曲がり込んでいたブランクスが徐々に戻ってきます。

ロッドにかかるテンションが常に一定になるようブランクスの曲がり込みが戻った分ラインを巻き取っていくと、徐々に魚の引きも弱まり、それまで巻き取りができなかった電動リールも巻き上げができるようになってきました。

300~100メートルの間は魚をさらに弱らせる目的でゆっくりと時間をかけながら巻き上げ、100メートルを切ったところから巻き上げ速度を上げ、サメゾーンを逃げ切るべく、ガンガン巻き上げます。

ビシが見えたところでラインを船長に託し、ハリスをたぐってもらうとグッドサイズのキハダが浮上!
2本のギャフが打たれ、取り込まれたキハダは47.2キロ!

やりました! 47.2キロをゲット!
いい引きを見せてくれました
いつもありがとう、スタンディングバウト183S

【タックルデータ】
ロッド MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 12m
ハリ キハダ用16号

船宿 小田原早川港 坂口丸

レポート:フィールドモニター 二上あや

度重なる時化で何度もリスケし、今年は金洲はお預けかと思って居ましたが、金洲が禁漁になる11月末前ギリギリで、出船することが出来ました。

朝、御前崎港へ着くと風が強く、沖は更に海悪いよ、と船長。荷物を積み込み、いざ出船です。

約1時間半掛けて金洲に到着。

泳がせのエサにするムロアジ五目は、デッキスティックフルアームド73-232で。

朝一番は五目から、まずは泳がせ用のエサにするムロアジを釣ります。仕掛けを落とし、指示棚で止めコマセを振るとすぐにプルプルプルと魚がかかる。

無事泳がせのエサを確保出来ました!

3尾エサが釣れたので、金洲の大型魚を釣るべくヘッドクォーター・スタンディングバウト182Sへ持ち替え、ハリス50号仕掛けにムロアジをセット。

ボトムまで落として、ムロアジが暴れる棚を探して待つ。反応無ければ、底を取り直すが、イマイチ反応が無い。

ポイント移動すると船長から「ここはヒメダイが居るポイントだよ!」とのアナウンス。釣ってみたかった金洲ならではの魚の名前にワクワクしてしまい、再び五目へチェンジ。

先程より深い棚でアタリ!初めましてのヒメダイとムロアジダブル、イサキや特大ムロアジを追加しましたが、魚の活性はちょっと低め‥。

そんな時にカンパチが魚探に出ていると船長のアナウンスに、今度はまたまた泳がせに。

スタンディングバウト182Sから伝わるムロアジの震えがもの凄いのでチャンスか!と思ったら、しっかりと根にハマってしまった。どうにか船長の手を借り根から抜けたと巻き始めたら、魚の引きがあるぞ!?

と思った瞬間、スタンディングバウト182Sが海に刺さった!!

初めての大型魚の力強さに愕然としたが、強力な引きをスタンディングバウト182Sがしなやかな屈強さを発揮した。

船長や友人にお手伝い頂きなんとか上げて来るが、6000番台のリールが熱を持ち、悲鳴寸前。長引くファイトでリール電源も電池切れ。ここから手巻きでやり取りし、魚が船の周りを回り出す。マグロなのか?マグロだったらオダモン超えサイズと期待に満ち溢れたが、やっと水面に見えたのは、大き過ぎたサメでした。。。

大物とのファイトは貴重な体験となり、金洲らしい魚に会えた、成果のある1日となりました。

【釣行データー】
釣行日:2024年11月4日

五目用ロッド:デッキスティックフルアームド 73-232
泳がせ用ロッド:ヘッドクォーター スタンディングバウト182S

釣り船:茂吉丸(しげよしまる 静岡県御前崎港)

レポート:フィールドモニター 二上あや

大判と呼ばれる大ヒラメを狙いに行って来ました。
大判ヒラメはどんなアタリなのか、引きなのか…期待に胸膨らませ出船。

ロッドは、デッキスティック・フルアームド 73-232


今回は活きイワシエサではなく、自前でサビキとコマセを用意してエサを調達します。
サビキは3号、エサ釣りオモリは40号。港から15分程度走った所で、エサのアジを釣ります。

アジを釣れるか釣れないかで、ヒラメの釣果は大きく左右するので、しっかり釣りたいところ。願いを込めてサビキを落とすと、落としてる途中でアタリが!そこが喰い棚だと思い、次の投入もそこで仕掛けを止めると反応あり、重みがどんどん増します。

多点がけのアジを取り込み、足元の桶へ。20尾くらいあれば釣りになるそうで、エサを確保出来てホッと一安心。

エサのアジ場から大きく移動。1時間程走り、いよいよヒラメを狙います。

常連さんに大判がゴロゴロ居ると聞き、更に期待値が上がります!
私のヒラメ仕掛けは、大判狙いのハリス10号・エサは一番大きなアジを選び、朝イチあるかも知れないドラマに備えます。

根掛かりが多いと聞いていたので、2メートル棚を切る。

ブルブルブルとアジが大物が側に居て逃げ回るのをデッキスティックから感じる。程なく強い引き込みがあり、竿をあおって合わせると、しっかりと乗った!

デッキスティックがカーブを描きながらしなり、時折見せる強い引き込みをかわし、水面には良型の本命ヒラメが!!

大判では無いものの、なかなかの良型。朝イチの本命に素直に嬉しい!!
朝は活性高く、落とすたびにエサが暴れる反応が感じられ、ドキドキしっぱなし!

ヒラメ40という、アタリから引き込み迄じっくり待つと言う言葉は、ここでは不要なのかと思う程、早い展開でヒラメが乗るので、これも楽しい!

喰いの悪い時間もありましたが、良型本命を追加。
しかし、今回は大判と呼ばれるサイズはお預け。

12月からは今回のようなエサの調達は無く、活きイワシエサが用意されるようです。
大判祭りもありそうですので、是非遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

【釣行データー】
釣行日:2024年10月26日
ロッド:MPGデッキスティック フルアームド 73-232
リール:電動リール1000番

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。2024年、ちょっと意地になって追いかけていた魚が居ます。その魚はシマアジ。4月の金洲解禁から、5月の大原や乙浜でのイサキの混ざり物…と毎回の釣行でハリ掛かりまでは漕ぎ着けながら、ことごとくハリス切れや口切れでバラシてしまうスランプに陥っていました。

悩んだ挙げ句、その日に持ち込んだのは「MPG SHIBUKI 190 SNIPER」。カタログ落ちした旧製品ですが、最近急に持てはやされているカーボンモノコックハンドルやスモールトリガーシートを2015年から採用していたライトゲーム用ロッドで、錘負荷30〜80号の7:3調子。MPG(マグナムパワーグラス)チューブラーの内側に中弾性カーボンを配置することで、MPGのパワー・強度・粘り強さを損ねることなく、ブランクスのスリム化と軽量化を実現した次世代型MPGロッドでした。

その進化型が、現行の白いブランクスが目を引く「21 SHIBUKI F190」となり、100% MPGとなって更に喰わせもコマセもこなす軽快で懐の深い操作性が光る一振りとなっています。

──で、この日の釣り。

出船前から濃い霧が立ちこめ、沖出しの間もミストを浴び続けているような肌寒い日並みでした。1投目でハリ掛かり直後にハリス切れでバラシ、2投目は一文字足らずのマアジが釣れ、本当ならアタリの多さに奮起する場面ですが、スランプに陥っていると弱気になってしまい「今日もまた…」などと思い始めていたところ待望のアタリ。大船長に「バラす前に早く上げちゃいな!」と励まされ、ビシを掴んだ後は操舵室から出て来た船長がハリスを手繰り、大船長がタモ入れしての三人掛かりで船中一枚目。「ちっせぇな」と大船長は苦笑いだったものの、わたしにとってはスランプ克服の大切な一尾となりました。

この1枚目で心の余裕が生まれ、イサキの混じる流しでも上のタナに狙いを絞ってシマアジの釣果を重ねることに成功。潮が緩んで食いの渋るタイミングにはハリスを1.5号に落としても獲り込めるようになり、この日の私的最大1kgのシマアジもこの時合いでの魚でした。

かくして、この日はちいかわサイズのシマアジを3枚と、ジャンボイサキを含むイサキ5本とマアジ1本で沖上がり。

シマアジ釣りは、釣れるタイミングでいかに手返し良くタナをサーチしながらコマセの中で仕掛けを動かし、細ハリスを護りながら口切れする前に獲り込めるかが釣果の分かれ目。9月に入ってからは更に成長して1.5〜3kgクラスも上がっているシマアジ。スリリングなファイトをアルファタックルのMPGで釣果に結びつけてください!

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/MPG SHIBUKI 190 SNIPER

リール:中型両軸リール

道糸:PE2号

コマセビシカゴ:FL60号

テンビン:腕長30cm

クッション:直径1.5mm×長さ30cm

船宿仕掛け:ハリス1.75〜1.5号/ムツ9号 3本針

付けエサ:潮の効かないタイミングに、一番先のハリにイカの短冊切り

▼船宿:つる丸 (千葉県いすみ市大原漁港)

レポート:フィールドモニター 川嶋正嗣

今回も久々の釣り。お客様からのリクエストも多いので、キンメ釣りです。いつもお世話になっている、下田須崎「番匠高宮(ばんじょうたかみや)丸」さんと「寳栄(ほうえい)丸」さんの2隻での仕立船。総勢15名で行ってきました。
高宮丸さんには比較的慣れた方々に乗って頂き、寶栄丸さんには初心者4名、慣れた方々3名と私の計8名と決めさせて貰いました。釣況により、前回と同じ、式根島沖からスタートです。

当日はベタ凪。朝、1投目、着底直後から明確にアタリがあります。水深は400m半ばからラインを出していく、ご当地スタイル。

今回使用したロッドはいつものディープインパクトS-IIではなく、発売前の「ディープインパクト I PLUS」をアルファタックルさんのご好意でお借りしました。ライン出しながらでも、S-IIよりも軟らか目のティップがガクガクとキンメのアタリを捉えていきます。

初チャレンジ‼︎

どうです!

良型もいますねー

塗りすぎです(°▽°)

寶栄丸さんメンバー。竿頭のクーラーを囲んで。

そして番匠高宮丸さんでは、、、竿頭40尾超え‼︎
今日は負けましたm(__)m

夏場の海は凪の日も多く、アタリが明確に出て、入門もし易いのではないでしょうか。また魚の旬も夏という方もいます。暑さ対策だけは万全にして、夏も深場釣り、キンメ釣りを楽しみましょう‼︎

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。
横浜・大阪・新潟に名古屋と、展示会で出逢ったニュータックルたちが店頭に並び始めましたね。前回、サンプルをお借りしたアルファソニック「ディープシーカー」の製品版が手に入り、ちょっと様子見のつもりで船に持ち込んだところ、思いのほか大活躍したので緊急インプレをお届けします。釣り物は早春のマアジ、走水沖の本格ビシアジでの実釣レポートです。

今回レポートするのはアルファソニック「ディープシーカー」82-180MH(画像右)。錘負荷80号〜200号の8:2調子。オニカサゴやクロムツなどのライト深海は勿論、アマダイやビシアジ釣りにも流用できる中深場の基本的な一振りです。

私が普段ビシアジで愛用しているのは「HB(ハイパーブレード)AJI 180」(画像左)というMPG(マグナムパワーグラス)と中弾性カーボンのコンポジット竿で、今年で7年目になる相棒。波気があっても思わぬ大型の個体が来ても、MPGならではの柳腰で無駄に魚を暴れさせず、ハリスを護りながらハリ穴を広げないビシアジ専用竿の傑作です。

──なんですが、「ディープシーカー」にとって本領のオニカサゴ釣りは来月の予定だし、手に入ったら早く使いたいのが釣り人の性。そこで「ちょっと試しに」くらいの気持ちで持ち込んだ今回の釣り。結果から申しあげると大潮周りの激流に臨んで大活躍でした。その模様をお届けします!

釣行日の3月9日は大潮で北西の風9mの予報。文字通り潮流の早い走水では難しいコンディションになることを予想していましたが、朝イチの投入が上の画像。相当気を付けて糸の出し入れをしても、道糸が怖いくらい斜めに入り込む激流の中での釣りです。

130号ビシを使っているみなさんには船長から15号のオモリが配られ、ビシの中に入れるよう指示がありました。私は150号のアンドンビシも持ち込んでいたのでこれを使っています。図をご覧頂くと分かるとおり、右側(船首側)の釣座の方の道糸がこの角度で入ってきていますので、気を抜くとオマツリしてしまいます。このような状況では、仕掛けの投入時になるべく船縁から遠くへビシを振り込むことによって、潮下の釣師との仕掛けの接触を避けることが出来ます。大袈裟に言えば、150号のビシを潮上へキャスト出来なければ、高確率で周囲の釣師とオマツリしてしまう難しい海況でした。

そこで活躍したのが「ディープシーカー」の“軽さ”と絶妙な“アクション(ここでは“調子”の意味)”でした。

仕掛けの振り込みは軽さと調子で対応し、激流で難しくなる底取りはアルファソニックの売りであるCTS(コンポジック・チタン・ソリッド)穂先の感度の良さがアシストしてくれました。しかも魚が掛かるとベリーが柔軟に曲がり込み、硬いだけの先調子竿とは釣趣もマアジの脆い口吻を護る追従性も段違い。安心してファイトすることが出来ました。

ここで、今回「ディープシーカー」が気付かせてくれたTipsをひとつ。

さっきまで入れ掛かりでアタリがあったのに、急に沈黙するような場面。特に春先に見られる現象なのですが、このような場面に遭遇したら、一旦底を取り直してからジギングのように竿をシャクリ上げ、リールを巻きながら、最初のタナ取りより3m上までを探ってみてください。さっきまで釣れていたタナの1m上か2m上で、シャクリを止めるようなアタリがあったらビンゴ。次の投入も同じ釣り方で釣れ続ける筈です。

この際気を付けたいのは、コマセで上気した魚が浮いている状況なので、コマセを撒き過ぎないよう、アンドンビシへのコマセの追加は取り込み2〜3回につき1回程度に絞るのがお薦めです。

この釣り方の魚探反応を捉えたのが上の画像です。さっきまで釣れていた底付近の魚群と、5m浮いた食い気のある魚群。そして右上がりに斜めに入ったラインは、魚が掛かって電動リールで巻き上げ、45mで空っぽになったビシの軌跡です──ご理解いただけましたでしょうか。

マアジにおける春先の「探る釣り」。これは東京湾内のLTアジでやっていた釣り方でしたが、まさか走水の150号ビシでも出来るとは何とも意外な発見でした。この釣りを可能にしたのは「ディープシーカー」の軽さと操作性がもたらした賜物。
ちなみにこの釣りではテンビンと仕掛けの間に“何となく”付けているクッションゴムを外してみてください。シャクリの途中でハリ掛かりせずともアタックがあったことや、2本針のどちらに掛かっているかが分かるようになると、攻略中のワクワクが止まりませんよ♪ 2024年の早春、アルファソニック「ディープシーカー」で一歩進んだビシアジ釣りの深淵をご体験ください。

▼タックルデータ

タックル:アルファソニック ディープシーカー 180MH
リール:小型電動リール
道糸:PE3号(300m)
天秤:腕長30cm
オモリ:アンドンビシ150号
ハリス:フロロカーボン2号
ハリ:ムツ10号
エサ:イカ赤短冊(赤タン)

▼船宿:関義丸 (神奈川県横須賀市 走水港)

レポート:フィールドモニター 二上あや

前から気になっていた、片貝漁港・二三丸さんのライトキンメに出掛けてきました。ライトと言ってもPE4号程度でイカ竿でもオッケーなので、ヤリイカ のタックルをお持ちであれば挑戦出来ます。イカが居れば終盤狙いましょうと言う、魅力的な釣りです。

当日の予報は荒れ模様。前日に春一番が吹いた荒天の名残を受け、予報通り波は終始高く、爆風の中、ポイントまでは航程2時間。

朝イチ暗いうちに、全10針のフラッシャーに何個キンメをつけるかが勝負の別れどころなので、朝の投入はかなり慎重になります。

いよいよ待ちに待った船長の合図。

『用意して!はいやるよー!』

一斉にオモリを投げ入れ、一番心配だった投入を難なく出来ただけで一安心…。

あとは魚を乗せるだけ。

着底後、糸ふけを取り誘い上げ数秒待つ。

2、3回誘うと初アタリ!!完全に魚がかかっているのを確信したので、少しずつ巻き上げて追い食いを狙います。

重みがズンズンと増え、巻き上げスイッチオン!波高で船が上下にアップダウンする中、ディープオデッセイアカムツ 220のしなやかさで水面には赤い魚体が浮いてきた!

順に魚を取り込み、キンメが4つ船に入りました!

ポツポツ追加しますが、8時過ぎにはサバの10本針パーフェクトを達成してしまい、日が昇りきるとキンメよりサバ天国となると言う噂通りの展開。 

船長がキンメポイントを大きく移動すると、時間的に諦めかけたキンメがチラホラ上がり始めました。片貝海溝は、急深になっているのですが、急なかけ下りがあり、260メートルから 300メートル迄落ちてると船長。棚取りしなおし、300メーター付近で誘いを掛けるとアタリが!デッドスロー巻き上げで追い食いを期待します。

ディープオデッセイアカムツ は、キンメのガツガツした引きと荒波を巧みにいなして応対してくれたので、いとも容易く上がり水面まで来てびっくり。次々と赤い魚体がボコンボコン!!9点掛けの提灯行列です!!

最後の1時間は、ヤリイカ ポイントに移動するも、辛うじて1杯取り込み衲竿となりました。

二三丸さんでのヤリキン(ライトキンメ&ヤリイカ )は、3月まで予定しているそうですので、美味しい釣りに出掛けてみてはいかがでしょうか?

【釣行データー】
釣行日:2024年2月17日
釣り船:二三丸(ふみまる) 千葉県九十九里町 片貝港

ロッド:
キンメ MPGディープオデッセイアカムツ220
ヤリイカ ショートアームGS 82-165MH

レポート:フィールドスタッフ 柳沢テル

アマダイ。漢字で書くと甘鯛。名前の通り、ほんのりと甘みがある食味。
地味な印象があるものの船釣りでは安定した人気がある。
自分は、友人たちと行く年末の釣り納めは、昔からアマダイだ(リレー船にするけど)。
2021年の年末に、釣ったアマダイとアジを釣りの後輩がやっている居酒屋へ持ち込んだときのこと。
「テルさん、最近静岡でシロアマダイがすげ~釣れてるらしいんだけど知ってる?」
と後輩に言われて「え!ホント?」と調べ、2022年1~2月でシロアマダイ釣りに静岡へ3回出かけた。
その時のことは旧アルファタックルブログに掲載しています。

「3度目の正直! シロアマダイチャレンジ@静岡」
http://alphatackle.blog27.fc2.com/blog-entry-508.html

上の記事内で書いていますが、この時は全長4.5m3本針というアマダイ仕掛けとしてはかなり特殊な仕様のものを使っていました。そんな仕掛けを使ったこともきっかけで、その後のアマダイ釣りでも仕掛けや餌のことをずいぶん色いろと考え、様々なことを試してみました。今回は、そんなイロイロについて書いてみましょう。今回のブログは、ちと長いですよ~~~。

【ロッド】
アマダイ用ロッドは、82くらいのアクションで小突き誘いがしやすいものが良い、と言われることが多いですよね。結論からいうと、やはりそれはそのとおり。アルファタックルロッドの中でイチオシと言えるのはズバリ「アルファソニックLG 82-185MH」です。

自分のベーシックタックルは、アルファソニックLG82-185MH。40号から80号までのオモリに対応できる。リールはテイルウォークのエランSW DENDO150PHに、ラインはPE1.5~2号。
アルファソニックLG82-185MHで60号オモリ使用時の曲がり方。この状態ではロッドのバット側2/3くらいはあまり曲がらず、それが小突きやすさにつながる。80号オモリでも、これより少し曲がる程度。

アルファソニックLGでは、73-190Mや73-190MHもアマダイで使いやすい。73モデルは幅広く使いやすいので、アマダイはごくたまにしかやらない、という人には73モデルのほうがいいと思います。

また、MPGではシブキFシリーズも良い。グラスマテリアルのロッドとしてはかなり感度が高い。MPGのように中空構造のグラスではなく、普通のグラスソリッドだと感度は悪くなり、いわゆる「エサ取り」のアタリが分かりにくくなってしまう。
シブキFシリーズの良さは、魚が掛かった時の曲がり(見た目が美しい)や、大型が掛かったときの安心感という点もある。操作性は非常に良く、軽量なカーボン素材のロッドと比べても遜色ない。
シブキFは、190、191、220、221の4モデルありますが、どれでも問題ありません。積極的に誘っていくなら190か191。191のほうが小突きやすくなりますが、掛かったときの引きを楽しむなら190。誘い下げの幅を大きくとりたいなら220か221。2.2mなので、置き竿的に使うのにもいいですが手持ちでも疲れることはありません。

MPGシブキ F190で60号オモリ使用時の曲がり方はこんな感じ。

と、ここまでは相模湾・東京湾の60~80号オモリを使ったアマダイ釣りの場合のこと。
静岡県の駿河湾や遠州灘では、100~120号オモリ指定の釣り船が多く、そうなるとロッド選択が異なってくる。

遠州灘では120号オモリ指定の船宿が多い。色々試した中では、写真のMPGデッキスティック82-202が非常に良かったです。MPGにカーボンを少量コンポジットしているのでMPG100%のモデルと比較するとブランクに張りがあり、メリハリのある小突きができる。ただし、80号オモリだと強すぎる。
なおちんが持っているのは、MPG「HBアジ180」。アマダイロッドとしてはやや曲がる感じになるが、120号オモリでちょうどいい感じのロッドというのは、実は多くない(イカ用の竿は短すぎる)。このモデルは軽量で短いロッドなので、なおちんのような小柄な女性でも誘いやすいという利点がある。

最初の話しに戻ると、60~80号オモリではアルファソニックLG 82-185MHがイチオシ。最大の理由はチタントップによる高感度。アマダイ釣りでは、本命以外のエサ取りの魚が多く、それらにエサのオキアミを取られてしまったことに気づかないと、エサがないのに釣りを続けることになるため、かなり小さなアタリでも明確に分かる高感度はとても重要。このモデルはチタントップCTSならではの高感度を持ち、アマダイ釣りでも大きなメリットになる。唯一の欠点らしきものを言うとしたら、185センチという長さはアマダイ釣りの場合、わずかに短いと感じることがあること。特に、誘い下げの場合で大きく下げたいときはロッドをかなり立ててから下げていくことになるので、それが少し面倒だな・・・と思う時があるかもしれません。

【仕掛け】

標準的と言えるアマダイ仕掛けは上図のような感じ。幹糸の上部が120センチで、下が80センチという市販品もあるが、いずれにしろ全長2mの2本針が標準と言える。
※自分が書いた図のため、拙いものでスミマセン。
以前に紹介したことがある仕掛け。全長2.5mと長め。下針のハリスも150センチにしてエサを漂わせることを目的にしたもの。仕掛けが長いとエサが本来狙いたいタナより下になりやすく、それを防ぐため
オモリとテンビンの間に「下駄」を履かせているのが特徴。

以前のブログで紹介した仕掛けは、上図をもっと極端にしたもので全長4.5m3本針で「下駄」は1.5m。遠州灘のシロアマダイ釣りに行ったときに竿頭になった人から教わった仕掛けです。非常に効果を発揮する状況がある反面、潮の流れがあまりない時(もしくは船が流れないのも同義)は「下駄」を履かせても仕掛けが垂れ下がりやすくなるのが欠点です。相模湾など潮が緩めの場合が多い釣り場では効果を発揮しません。

そして、全く逆に全長を非常に短くする「短仕掛け」も面白い。全長は1m。小突くような誘いを重視する場合に良いと言えます。潮が緩く仕掛けが垂れ下がりやすい状況で、アマダイの基本と言われる水底から1m前後上のタナを意識しやすいというメリットがあります。この短仕掛けについては、自分的にはまだまだ試さないとしっかりしたことが言えないのですが、明らかに効果が高い場面があるのは間違いなく、ショートロッド・40号オモリ・PE0.8~1号といった組み合わせで使うと非常に面白い仕掛けです。これから、特に潮が緩い時にもっと試してみます。

ここ2年ほど、仕掛けについても色々試した結果・・・結局はベーシックとされる2m2本針というのがやはり基本なのだなとあらためて思いました。状況によって長仕掛け・短仕掛けがそれぞれ効果が出る場面がありますが、どんな時でも2mのノーマル仕掛けからスタートするべきですね。先人が長い間で培ってきた仕掛けや釣法は、様々な試行錯誤の積み重ねのうえに出来上がっているということを再認識したこの2年でした。
ただ、アマダイ仕掛けは幹糸・ハリスともに3~4号が標準的ですが、もう少し太くてもアマダイの喰いには差がなさそう。大きなアマダイを狙う人は、少なくとも4号にしておいたほうがいいと思います。自分は、シロアマダイ狙いではハリスを5~6号にして針は太めの軸のものにします。

【エサについて】
相模湾・東京湾のアマダイ釣りでは、エサはオキアミが一般的です。いっぽう、遠州灘ではホタルイカを使うことも多い(遠州灘の船宿で準備してくれるエサはホタルイカの場合がけっこうあって、オキアミを使いたい人は持参してくださいというのも珍しくない)。そして、自分が遠州灘で仕掛けとともに教えていただいたエサは「イカの短冊」。

実はアマダイでも効果があるイカの短冊。上の写真では欲張ってオキアミも一緒に付けていますが、これはあまり意味を感じませんでしたwww

自分は、この2年ほど、相模湾のアマダイ(アカアマダイ)でもイカの短冊(イカタン)をメインで使い続けてみました。アカアマダイもイカタンで釣れます。ただ、良く「ポニョ」と呼ばれる25センチ以下のサイズはイカタンを喰いきれないようです。イカタンを使っているときはアタリがあっても乗らないというケースがかなり増えました。小さいアマダイを釣るとちょっと可哀そうな気持ちになるので、それは別にかまわないのですが・・・。
イカタンのメリットはエサ持ちが非常にいいことですが、アタリの数はオキアミのほうがかなり多くなります。ホタルイカもオキアミに比べればエサ持ちがいいですが、イカタンのほうが圧倒的にエサ持ちがいいです。ホタルイカとイカタンでは、アタリの数は変わらないように思います。
イカタンは釣具店でも売っていますが、自分は長めのイカタンを使いたいので自作しています。気分の問題かもですが、ケイムラ加工します。
あと、アマダイでも「特エサ」として使う人がいるのは「イソメ」。しかし、自分はまだ試していないので語れません。

静岡に限らず、全国各地で脚光を浴びつつあるシロアマダイ。温暖化の影響なのか、それとも狙うポイントが開拓されてきたからなのか・・・。「超」高級魚だけに、シロアマダイ人気はまだまだこれから上がっていきそうですね。

さて。色々な試行錯誤の結果、現時点で自分が得た結論は2mの標準仕掛けを中心にして、状況によっては仕掛けを長く、または短くして楽しんでみる、というものになりました(たいした結論ではないですねww)。状況によって・・・というのは主に潮の流れの緩急。流れが強ければ長めにして、緩ければ短め。しかし、小突き誘いが明らかに効くとき、誘い下げがいいとき、ほぼ置き竿的に誘いは少なめのほうがいいときなど、仕掛けだけでなく、その時に合わせた誘い方ももちろん重要。いろいろやってみたからこそ、今後はもう少し確信をもってアマダイ釣りに臨めそうです。
とりとめのない内容になっちゃった気がしますが、多少なりとも見て下さった方のためになれば幸いです。

最後に、入稲福さんや二上さんと一緒に行った静岡県・大井川漁港の藤丸さんのご紹介。
とても親切にしていただきました。自分たちのように仕立てれば、乗合のときの100号オモリではなくもっとライトでやらせてもらえます。仕立ては8人。自分たちはPE1.5~2号、オモリ60号。
トイレが広くてとてもきれいなので、女性も安心ですよ。

【藤丸】
TEL 090-7435-4965
静岡県焼津市 大井川漁港
乗船料:11,000円(エサ・氷付き)
ブログ:https://ameblo.jp/junpei03051226/

ありがとうございました!





レポート:フィールドモニター 二上あや

1月27日、中深海の美味しい魚、クロムツ・アカムツリレー釣りに出かけてきました。

日が登りきるまでの暗いうちは、クロムツを狙います。
天気は予報より悪いほうにぶれてしまい、北寄りの風が強過ぎて釣り辛い…。

一投目は100メーター付近。辺りも暗くまだこの深さに居るようです。サバ短冊エサを付けて、底立ちをとり、クロムツの当たり棚を探しながら誘います。

誘い上げた時にアタリを感じ、巻き上げスイッチオン!

DEEP ODYSSEYアカムツは強風やシャバシャバした水面でも柔軟にしなりながら、クロムツの引きを上手くかわしてくれます。無事本命クロムツ現れました!!!

空が白んでくると、徐々に深場へ。ポイントが210メートル程度の深さになる頃には、すっかり日も登り、クロムツは喰い気もなくなり、アカムツへポイントへ。アカムツポイントは、350〜400メーター。なかなかのアタリの遠さの中で、アカムツが来ることを信じつつ待ちます。

深場で誘いをかけてもあまり仕掛けを動かせないのか、無反応なので置竿で狙ってみます。
DEEP ODYSSEYアカムツで棚を取り直しつつ、船の揺れも吸収し自然な誘いになっているので期待しましたが、フトツノサメが掛かっただけで、無念のタイムアップ…。
美味なお魚を求め、またチャレンジしたいと思います。

【タックル】
ロッド:MPGディープオデッセイアカムツ220
リール:3000番電動リール

【釣り船】
二宮丸(ふたみやまる) 神奈川県三浦市 宮川港