アルファタックル・フィールドスタッフの柳沢テルです。
今回は、同じくフィールドスタッフの入稲福さん(通称イリちゃん)と、自分の友人Tの3人で相模湾のアマダイを釣りに行ってきました。
自分の最近のアマダイ釣りと言えば、今年の1~2月にかけて静岡のシロアマダイに3回行き、2回はダメだったものの3回目にシロアマダイを7尾釣って大満足して以来でした。そのシロアマダイ釣行3回で、ご当地釣法的な釣り方・仕掛けを教えていただき実際に試したのですが、前々からそれが相模湾のアカアマダイでどの程度有効なのか実際に現場で試してみたかったんです。
その時の詳細はアルファタックルブログ「3度目の正直! シロアマダイチャレンジ@静岡」にて

今回は、神奈川県・葉山芝崎港の五エム丸さんから出船。

イリちゃん幸先よく本命!やはりどんな魚でも良く釣る。

イリちゃんが釣る前・・・というか第一投で、友人Tが43センチ!

イリちゃん好調。またまたヒット。使っているロッドはMPGシブキF191
PE1.5号、60号オモリのライトタックルセッティングだけど191にしたのは小突き重視のため。

ちょっとサイズアップ。

この日の並び順は、イリちゃん前から3番目、次の4番目が自分、5番目が友人T(右舷)。自分たちは3人並びで、右舷側は全部で7人。自分の両隣はまあまあなスタートというわけww

で。この日、自分が試したかったのは・・・①シロアマダイで使った長めの仕掛けは、相模湾で有効な場面はあるのか?②シロアマダイで使ったスルメイカの短冊は、アカアマダイでどうなのか?という2点。
特に、スルメ短冊を使うことで「アカアマダイのサイズアップにつながるか?」いわゆる「ポニョ」サイズ=20cm以下くらいの小さいやつ=は喰えない、もしくは喰っても掛からないだろうが「アピール力が大きいはずなので、両隣のエサに誘われてきたかもしれない大きいサイズを自分のところに呼びこめるか?」

といった点に興味があった。それを確かめる意味では3人並びの真ん中は都合がいい。

結果・・・

あんまり効果なし・・・の苦笑い。ただ、これくらいのサイズでもスルメ短冊をちゃんと喰って、掛かるということは分かった。

①に関して言えば、遠州灘のように定期的な外洋性のウネリがないので、当地のシロアマダイで使った「勝手に底トントン」ができない。ちなみに、シロアマダイで使った仕掛けではオモリの上に1mくらいのラインを足すことによって、置き竿状態でも仕掛けを少し浮かせながら、船の上下動によって底トントンを繰り返すことができる。シロアマダイ仕掛けは4.5m3本針だったが、相模湾の乗合だと釣り人同士の間隔が近いので、オマツリしないようにするため、仕掛けの長さは2.5mで2本針とした。
相模湾では遠州灘のようなウネリが不定期かつ大きくないので「勝手に底トントン」はNG、と結論付けるのは早く、2回くらいでやめました。
また、潮がさほど流れない(遠州灘ほどには流れないという意味)ので長めの仕掛けを使って漂わせている感覚もなくメリットなし。むしろ手前マツリの原因となり得る。
②についても、残念ながらさほどの効果を感じられず・・・。ただ、喰い込まないアタリは時々あったので、小さなアマダイや本命以外のゲスト回避はある程度は出来ていたようだ(しかしまあまあサイズのトラギスはしっかりスルメ短冊を喰って掛かってしまう)。

この日、自分が使ったロッドは、アルファソニックLG 82-185MH。オモリ40~60号のライトアマダイでは、現在のアルファタックルロッドの中では一番お薦めできる。その最大の理由は小突きやすいことと、ゲストの小さなアタリがとても分かりやすいから。ちなみに、自分はこのロッドをテンヤタチウオとテンビンタチウオの両方でも使用している。もちろんチタントップによる高感度は大きなメリット。
このモデルは、アマダイ/タチウオともに40~80号と幅広い号数のオモリで使いやすいのもいい点。上の写真は60号オモリ。

少し誘い上げている状態。魚が掛かるとロッドの中央部がきれいに入り込む。82アクションだが先調子過ぎることがない。操作性と感度は抜群だ。

イリちゃんが使っているのはシブキF191。上の写真は60号で竿を静止させている状態。オモリを下げただけの状態では、ロッドの中央部でカーブが止まるので小突き動作もしやすく、アマダイでの使用感はとても良く感度も高い。ブランクにとても安心感があり、どれだけ曲がっても平気そう、というのがイリちゃんのインプレッション。MPG=つまりグラス系素材だが、非常に軽くライトゲームロッドに求められる手持ち誘いでの操作性が非常に高い。

写真は30センチほどのアマダイが掛かっている状態。魚が掛かると気持ちよく曲がるのはやはりMPGロッドらしい点だ。F190でも充分だが、わずかにパワーが上になるF191のほうが「小突き」はしやすい。

実はこの日、一番嬉しかったのは友人Tの隣(トモから2番目)の方がアルファソニックLG 82-185MHを使ってくださっていて、少したった頃にお礼の挨拶にうかがったところ「とっても使いやすいし感度も良く、とてもいいロッドですごく気に入っています」と言っていただいたこと。しかも、この日なんと12尾も釣り上げて見事に竿頭。自分の釣果がイマイチでも、こういったことはメーカーの人間としては本当に嬉しいものです。

仕掛けは結局ほぼノーマルを使いましたが、エサは7割くらいの時間においてスルメ短冊を使用しました。やっぱりある程度しっかりやりこんでみないと分からないこともあるので。アカアマダイ、イトヨリは30cm弱のサイズでもスルメ短冊で掛かったので、ちゃんと喰ってくれることだけは分かりました。
自分の考えでは、アカアマダイも40cmを超えてくればじゃっかん魚食性が強くなるだろうから、目立つイカ短冊は時には効果があるのでは・・・? と思うのですが・・・。いかに目立つとしても、イカにたどり着く前に沖アミがあればそっちを食べちゃうんだなあ・・・とある意味当たり前のことを感じてしまいました。

ラストの流し。このイトヨリもイカ短冊で

しかしこの時・・・。
まず自分に当たり、それが上の写真のイトヨリだったのですが、それを船上へ上げた頃に友人Tに写真のアマダイ(45センチくらい)が喰い、そしてそのすぐ後にイリちゃんにも40センチ近いグッドサイズがヒット!たまたまイトヨリが先に喰ったといえばそこまでなのですが、大きいのを狙ってスルメ短冊使ってたんだけどなぁ・・・結果はことごとく逆に・・・そういう日もあるんですよ(笑)。
ただ、また相模湾でアマダイを狙うときはやっぱりスルメ短冊をもう少し試してみます。ゲストの当たりが少ないことと、エサ持ちがとてもいいというメリットは確実にありました。また、潮が濁ったときには、こういった目立つ餌が効果的に働く可能性はあると思います。
結局この日、自分はアマダイ3イトヨリ1、イリちゃんと友人Tはアマダイ6尾ずつ(イリちゃんはイトヨリも2尾)。
3人で胴の間に並んだわりにはまあまあと言える釣果なので、良しとしましょう。

この日は一号船、柳沢高史船長。LTアマダイはこの大きな一号船なので、片舷7人でもゆったり。波がある日も揺れが少なくていいですよ~。朝は70mライン、日中は100mラインで少し厳しかったですが、最後の頃に70mラインへ再び移動してくれたおかげで、最後にみんなで連発。終わり良ければ全て良し、という感じで気持ちよく沖上がりできました。
高志船長、今回もありがとうございました。

釣り船:五エム丸 神奈川県 葉山芝崎港

【タックルデーター】
ロッド:アルファソニックLG82-185MH(柳沢)
MPGシブキ F191(入稲福)
リール:テイルウォーク エランSWデンドー150PH
ライン:PE1.5号オモリ:60号(80号もちょっと使用)
仕掛け:アマダイ標準仕掛け 2m2本針テンビン:50センチ(少し長めを使用)
エサ:オキアミ(船宿支給) スルメイカ短冊(紫外線加工)
釣行日:2022年12月4日

おまけ。五エム丸さんの2つ隣にある「勇しげ」さんでは、湘南名物シラスの他に、ちりめんじゃこやアカモク(海藻)や干物が売っています。美味しいですよ。開いていたらぜひおみやげに!
勇しげ

二上さんから、ディギングアマダイ大会のレポートをいただきました。

ちょっと渋かったと言いつつもレディース賞。

おめでとうございます!

(以下、二上さんレポートです)

毎年開催されている、ディギングアマダイ大会に参加して来ました。

総勢およそ50名。各船に分かれ、ディギングアームorディギングシンカーを使い、アマダイの全長を競います。

私は、かねい丸さんに乗船し出港しました。

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快晴で良いのですが、風が強く私の席ミヨシはバッタンバッタン船首が海に叩きつけられて、足元を踏ん張りながらのスタートです。

水深95メーター、着底してからディギングシンカーのフィンで、海底を掘り、噴煙に寄ってきたアマダイを釣ります。

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ファーストヒットは、トラギスとヒメのダブル。

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ザクッザクッと掘ってから、誘い上げると、キダイ。

ポツポツゲストは釣れるのですが、なかなか本命に会えません。時間が経つに連れて、ゲストのアタリもほとんどなくなり、潮も動いてないようです。暫く静かな船内でしたが、納竿時間を気にし始めた頃、隣の釣友が本命アマダイを釣り上げます。それを見た私は、俄然やる気スイッチオン!!

しかし、好調の友人をよそに、私はうだつが上がらず凹み気味。ディギング用のショート仕掛けが合わないのではと思い、長くして、気合入れ直し投入。

アルファソニックLG73-190Mで海底の砂を巻き上げるように掘り、じわじわ誘い上げたその時、本命らしきアタリ!!しっかりと合わせてから電動スイッチオン、巻き上げ途中にググッとアルファソニックLG73が良く引くのを見て、これは間違いない!と期待を膨らませながら慎重にやりとりすると、無事に本命アマダイが釣れました!!

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この一本で私は終了となりしたが、大会優勝者は、40センチ超えを釣り上げてました。私は運良くレディース 賞を頂き、楽しい大会となりました。

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釣行日:2022年11月27日

釣り船:かねい丸(神奈川県横須賀市)

ロッド:アルファソニックLG73-190M

フィールドスタッフの二上さんから南房レポート。
アカハタの前にコマセ五目。
南房の美味しい魚リレー、いいですね。

(以下、二上さんレポートです)

今回は南房へ。
最初はアカハタ狙いで予約していたのですが、前日に船長から連絡があり、朝はコマセも出来るよと連絡があり、急遽リレー釣りに。
出船後、友人と談笑していると、もう着いてるよと船長。ポイントは港からすぐそこで、アジの反応があるそうです。

水深は13メーター。

仕掛けを落とすとアルファソニックLG73 190MHがプルプルとしています。

キャプションが入ります

早速、アジが食いついてくれました。次に落としてもまたすぐにアタリがあるので、ウハウハタイムかと思いきや‥。

ロッドはアルファソニックLG73 190MH
リールはディーノ船 150PH/R(ダブルハンドルモデルもあります)
美味しいイサキも!

アジをバチコンて狙っていた友人チームは、アタリがあるのに、コマセチームはあれ‥?なんだか控えめです‥。オカズ分は確保出来た頃、コマセもなくなり、ロック狙いになりました。

少し船を走らせ、船長の『はいどーぞ』の合図で、皆一斉に仕掛けを投げます。根周りを探りたいので、オモリが海底につく感覚で。根を探していると、ビビっとアタリ、即合わせで、乗りました!!

魚の良そうなところを探り、誘い、喰わせて引きを楽しむのがこの釣りの楽しいところですが、海人テンヤマダイ230MHは思い描いた操作感で扱えるのて、アカハタも楽しめます。

少し根がきついポイントへ移動。
底潮早く、8号テンヤでは着底が難しく、12号で何とかという状況でしたが、型の良いアカハタが船内で上がり、皆楽しんていました。

海人テンヤマダイの操作性は抜群ですよ~

今季のロックフィッシュは終盤に差し掛かりましたが、水温が下がるまでは、もう少し出来そうです。美味しくて楽しいアカハタ。今後も注目したいと思います。

釣行データ

2022年10月29日
釣り船:南房総市 乙浜港 有希丸
コマセ&アカハタ

2022春の新製品として発表され、6月下旬から発売しているKaijinタチウオテンヤ
ラインナップは91-175Hと73-200MLの2モデル。
アルファタックル・フィールドスタッフの和田勝也さんによる実釣動画が公開中。場所はタチウオテンヤの本場、兵庫県神戸沖。2つのモデルの使い分けなどを解説していただいています。

【タチウオテンヤ】旬のタチウオテンヤ攻略!ロッドの使い分けで釣果UP!【神戸沖】

秋本番となった今の時期、全国各地でテンヤタチウオのシーズンでもあります。
SiCガイドを搭載しつつも買いやすい価格のKaijinシリーズなら、ハイスペックの高価格モデルを買う金額で2本揃えちゃうこともできます。
ガンガンと数を釣るか、ドラゴンに狙いを絞ってみるか・・・それによってアプローチを変えてみるのもタチウオテンヤの面白さですね。
Kaijinタチウオテンヤは、アルファタックル取扱店で好評発売中!
今のタチウオテンヤでベースとなりやすい91-175Hは早くも品薄になりつつあるみたいなので、店頭にあったら早めにお買い求めください。