レポート:フィールドモニター 二上あや
●恵津丸でキンメ釣り
12月初旬、千葉県南房総市乙浜港へ出掛けた。同地では高級魚キンメダイ釣りがハイシーズンを迎えている。良い日に当たれば定数40尾も釣れる事もあると聞き、否が応でも期待が膨らむ。

舘山道、富浦インターから30分。千葉県は南房総市乙浜港 恵津丸(えつまる)さんへ乗船した。
到着時刻は15時半。既に釣り人が集まり賑わっていた。座席は満員御礼、夜キンメダイ釣りはシーズン限定で釣果が期待される為、人気がある。
船釣りと言えば、出船時間の関係で寝不足になる事が多いのだが、夜キンメダイ釣りでは前日の夜はしっかりと睡眠が取れて渋滞もあまりない時間に走行し、出船も16時過ぎと、体に優しく無理せず楽しめる釣りだ。
当日のタックル

当日はキンメの多点掛けを狙う。そのため、しなやかさとパワーを両立したロッドをセレクトした。
・使用タックル
ロッド:HB AKAMUTSU 195
リール:3000番台電動リール
ライン:PE4号
・仕掛け
幹糸22号10本仕掛け4.4m
幹糸7号8本仕掛け7m
オモリ:150号
静かな立ち上がり
小春日和の夕刻、釣友と港へ到着。恵津丸の女将さんが軽トラを港へ付けて、順番に乗船名簿を記入。代金を支払うと釣座を指定されるので、荷物を船へ運ぶ。当日は中乗りさんが乗船していたので、座席まで荷物の運搬を手伝っていただいた。

16時過ぎに出船。ポイント迄夕日の綺麗な海を眺めて進む。日があるうちは、クロムツメインで狙う模様。フラッシャーサビキの仕掛けの下4本にサバエサをセット。ポイントへ到着したが、船長は反応が全く出てないとの事。
今日はバリバリ喰いの立つ日ではないのか?しっかりと拾い釣りをしていくのかなと考えていると、後ろや隣や私の仕掛けをサバが絡ませて、お祭り騒ぎ。そんな事が続き釣りにならない時間が過ぎてく。
️上目のタナで本命キンメダイ!

明るいうちはクロムツメインで、ボトム付近を探るが、日が暮れて暗くなりミヨシの方が本命を釣り上げた。やる気スイッチオン!船長からはボトム指示だが、上棚迄探って見ることにした。底取りから1メートル、2メートル、3メートルと待ちを入れながら探ると、3メートルでガグガクと竿先から魚信。

サバも見えるため、追い食いは期待せずに一尾づつ丁寧に取り込みをするようにと船長からのアナウンス。HB AKAMUTSU 195から魚の確信を伝えられ、柔らかく竿が曲がり、時折見せる引きを見てはワクワクが止まらない。

どうにか取り込んだのは、本命のキンメダイ!小さくても良く引いた嬉しい本命!今日は全く反応無いと嘆く船長ですが、船中ポツンポツンとたまに上がってる様子。
スミヤキ混じりでキンメ拾い釣り
先程の投入で反応のあった上棚3〜4mを探ると、今度は4メートルで反応有り。大事に巻き上げるとキンメとスミヤキのダブル。スミヤキが活発で、本命との釣り分けも出来ず難しい状況。

時折現れる本命に喜びながらも、20時過ぎた所で終わりの合図。残念ながらキンメでクーラーを赤くする事は出来なかったが、厳しい状況でもどうにかツ抜けは出来た。ゲストはクロムツ2尾にスミヤキ5尾。暴れん坊のサバは私にはかからなかった

船長に伺うと2月位までは、出船する予定との事。まだまだ高級魚乱舞のチャンスはありそうなので、是非出掛けて頂けたらと思う。
