レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ・のりおみ)です。

2025年・秋の新作タックルが発表されたばかりですが、今回は春のニュータックルの中でもひときわ存在感を放っていた一本「アルファソニック 別誂(べっちょう)きす」で、真夏の東京湾シロギスを楽しんで来ました。そのインプレッションをお届けします。

今回ご紹介するのはアルファソニック別誂きす165H

近代的な「高感度CTSチタントップ」と「チタンフレームKガイド」「TVSリールシート」を搭載しながらも、節目まで再現した枯れ竹色のブランクに、漆の削り出し調コスメをまとった渋い和竿風の佇まい。

これまで休日のお気楽釣行で愛用してきた和竿と並べてみると、その擬態ぶりに思わず笑みがこぼれるほどです。

展示会で初めて現物を触ったときには正直「竿先がちょっと柔らかいのでは…?」という印象を受けていた「別誂きす」ですが、実際ガイドに糸を通して釣りをしてみると、穂先からベリーへ向けての力の分散が心地よく、見た目より遙かに強いバットがそれを受け止める形で、お店で振ったり天井に当てただけでは解らない絶妙の調子であることに気付かされます。

テンビン仕掛けでの繊細な小突きはもちろん、15号前後のオモリを使った胴突き仕掛けでリズミカルにボトムをパンピングする際も好感触。極端な先調子のチタントップより格段に扱いやすく、竿先自体もこの調子によって金属疲労から護られているんだろうな、とお察しいたしました。

特徴的な「TVSリールシート」は、往年の小突き釣り愛好家が好む「ペンシル持ち」はもちろん、

ズル引きなどで微細なアタリを逃さない手のひらにリールフットを載せる「ブランデーグラス持ち」(※個人的な呼び名です)や、

リズミカルに仕掛けを跳ね上げてフォールで誘う「渓流竿持ち」(※これも個人的呼称です)にも自然にフィット。

しっかり握れる安心感と、手のひらに吸い付くような馴染みやすさは、実際に持てばすぐに分かっていただけるはずです。

英語に「ヘリテイジ(heritage)」という言葉があります。直訳すれば「伝統」「継承」なのですが、その奥には「品格」や「温もり」といった趣きが宿っています。

「別誂」という響きから私が受けたのは、まさにその“ヘリテイジ”な風情。同じ温故知新でも、業績を誇る「レガシー(legacy)」とは異なり、江戸前調子へのリスペクトが漂う古典への回帰──カセットテープやアナログ盤に安らぎを感じる今の時代にこそ手に取って欲しい、最先端でありながら情緒を忘れない、唯一無二の一振りでした。

▼タックルデータ

竿:アルファソニック別誂きす165H

リール:3000番台スピニングリール

道糸:PE 0.8号

オモリ:15号

仕掛け:船宿仕掛け(胴突き/ハリス1号/全長85cm)

▼船宿:長崎屋 (神奈川県横浜市 本牧)

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。

今期のシロギス釣り、みなさんはもう行かれましたか? パールピンクに透き通る流線型の魚体。「ブルルンッ!」と派手で明確なアタリ。天ぷらダネとしては最高級のシロギスはビギナーにも釣り易く、ベテランには奥深い釣趣溢れるターゲット。10m以浅の浅場で釣れる乗っ込みのこの時期、今年はアカクラゲが少なくて快適なうえに、平均20cm前後と型がイイんです!

今回持ち込んだのは アルファソニックLG73-190M。錘負荷20〜80号で、アジやイサキのコマセ釣りからコチやヒラメ、タチウオの釣りまで汎用性に長けたコストパフォーマンスNo.1の一振りです。

これまでシロギス釣りと言えば、スピニングリールを付けて投げてはさびいてアタリを出すチョイ投げの釣りがメインでしたが、このところ胴突き仕掛けで船下を釣ったり、潮が緩んでアタリが少ない時間帯だけ軽く振り込んで広範囲を探る釣り、というスタイルに移行しつつあります。

この釣りにフィットするのが アルファソニックLG73-190Mで、積極的に投げてリフト&フォールをする釣り師には兄弟竿のアルファソニックLG82-185MHが手に合うかと思われます。今回乗船した15号オモリで統一の長崎屋さんでは、ちょっと本気を出してアンダースローで投げても安心な丈夫さも特筆です。

──で、この日の釣り。

一投目からアタリのある高活性で、上がる魚は20cm前後とサイズも文句ナシ。ただ唯一、仕掛けを10秒ほどピタッと動かさずにステイさせる「食わせの間」が絶対に必要で、船が流されて8秒でオモリの位置が動いてしまうと途端にアタリが出なくなるというシビアな一面も。この「停め」と、仕掛けを跳ね上げて、沈降する動きでシロギスの気を引く「誘い」のリズムさえ掴んでいれば、エサがハリに付いている限り釣れ続けるという好展開。キス竿としてはちょっと余る竿の長さが、道糸を張らず緩めずで潮の動きに合わせられる“送りしろ”の確保にも役立ちました。

かくして、この日の竿頭は130本と余裕の束釣り達成。わたしは取材の片手間でもLサイズのジッパー付きポリ袋がちょうどいっぱいになる50本と大満足の釣果。中小サイズは定番の“天ぷら”に。22cmを超える大きなサイズは塩水で洗って“刺身”にしたり、冷蔵庫で“酒干し”にすると他魚種では味わえない豊かな風味を楽しめます。

アタリ年を感じさせるこの好機に、東京湾の小物釣りの奥深い釣趣をお楽しみください!

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/アルファソニックLG 73 190M
リール:小型両軸リール
道糸:PE 0.8号
船宿仕掛け:幹糸1.5号/ハリス1号/競技用キス9号 胴突き仕掛け
オモリ:15号
付けエサ:アオイソメ

▼船宿:つり船 長崎屋 (神奈川県横浜市 横浜本牧漁港)