レポート:フィールドスタッフ 川添法臣

こんにちは、今春からフィールドモニターからフィールドスタッフになりました川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。

今年は3月から東京湾のトラフグ釣りに出掛けていますが、ず〜っと底付近に反応はあるものの、釣果は思うように伸びていませんでした。桜も散り、水温も上がってきても、いわゆる爆発的な好釣には至らない歯痒い状況が続いていました。

……が、4月12日(長潮)の吉野瀬周辺から、ようやくエンジンが掛かってきたとの声も聞こえてきましたね! トラフグファンのみなさん、準備はよろしいでしょうか。そんな例年よりゆっくりめな模様の中で、小さな気付きがありましたのでレポートいたします。

今回の相棒はアルファソニック ディープシーカー 82-180MH

本来はオニカサゴやアラ、アカムツといった中深場向けのゲームロッドですが、軽さと感度のバランスに優れ、シロアマダイやビシアジ、さらには終始手持ち竿で小突き続ける常磐エリアのエギダコまで、無理なく守備範囲とする懐の深い一振りです。今回は急遽決まった釣行ということもあり、手持ちの中から“操作性とパワーの両立”を優先してこの竿を選択しました。

いわば間に合わせの選択だったこの竿が、今回思いのほかの活躍をしてくれました。

私がトラフグ釣りで最初に決めるのが「カットウを付けるか、付けないか」。

カットウに魚を掛けるなら9:1から8:2の先調子の竿が使い易いのはみなさんもご存じの通り。アルファタックルなら「アルファソニック トラフグ」や「トラフグFT」などトラフグ専用竿はもちろん、「アルファソニックタチウオ」や「kaijin タチウオテンヤ」なども高い適性を持っています。2kg未満の通称“軽トラ”をカットウで釣るのであれば「kaijin 瀬戸内フグハギ」というチョイスも軽快で操作性も高く、お手軽に楽しめると思います。

ところが、今年は状況がちょっと異なります。

良型主体の割りに、何故だかアタリが例年より小さいように感じます。

この条件下で私は「数少ないチャンスを確実に獲る」ことを優先して、あえて今シーズンはカットウを付けず、5/0〜6/0の大きめのフックで大型の個体に狙いを絞った喰わせに集中する策を取っています。その場合に求められるロッドの性能は、違和感なく食わせ、アタリを可視化する穂先の繊細さと、掛けた後の首振りでバラさないベリーの追従性、そして硬過ぎず主導権を渡さないバットパワー。

つまり、カットウ鈎の有無によって“竿に求める機能そのものが変わるのではないか”という発想に至りました。

釣行日は4月8日、中潮の最終日でした。

大潮で見え始めた気配とは裏腹に、船団の各船ともスローな展開の模様です。さらに収まる予報だった北風が残り、ウネリも強く、釣りづらい状況でした。

それでも浦安から2時間以上走った冨浦沖で、短い時合いが訪れます。

この日は記者としての取材対応のため1投目は竿を離れて写真撮影などしていましたが、釣り座に戻って仕掛けを落し直し、底を取って2m誘い上げて静止させたところで、手元に「コツ…」という反応が感じられました。

前アタリです。

そこからゆっくり誘い下げると、明確な魚信へと変わり、その挙動はようやく竿先へと表れました。

「ディープシーカー」のチタン製メタルトップ「CTS」は、この“微細なシグナル”を非常に大きく見せてくれます。

その視認性は、操舵室の船長からでも判別できたほど。

小さく鋭いアワセを入れると、道糸のテンションがフワッと抜けました。

手巻きで糸フケを回収すると、しっかりとした重みが竿に乗ってきます。

電動のダイヤルをONに入れた途端、ロッドが深く曲がり込み、グワングワンと抵抗が伝わってきました。トラフグ特有の首振りです。

ここで「ディープシーカー」の特性が活きます。

ベリーで首振りに追従し、バットパワーで浮かせる。

竿尻を太ももに当て、フロントグリップを握り込む姿勢を取れば、暴れる魚に対して無理なく主導権を維持できます。

中深場ロッド由来の“粘り”が、暴れん坊のトラフグとの相性の良さを実感したのはこの時でした。

電動リールのアシストで魚をこちらに向かせたまま海上へ引きずり出し、船長のギャフが滞りなく決まって、54cm・4kgオーバーの個体を驚くほどスムーズにランディングすることができました。

ここ数年で春の東京湾を代表する釣りものとして定着したトラフグですが、その攻略はまだ確立されておらず、いわば未開の領域にある釣りだと感じています。仕掛けや釣法についても検証の余地が多く残されており、まさに発展途上の過渡期にあります。

それでも確信を持って言えるのは、レンジを探りながらアタリを引き出す繊細なゲーム性と、鈎掛かり後の強烈なファイト、さらに帰宅後に味わう極上の食味に至るまで、どれを取っても一級の魅力を備えた釣りであるという点です。

ぜひ、みなさんそれぞれの戦略と、それにフィットするアルファタックルのラインナップで、この春の祭典を存分にお楽しみください。

▼タックルデータ

(画像はオモリ30号使用時)

竿:アルファタックル/アルファソニック ディープシーカー 82-180MH

リール:小型電動リール

道糸:PE1.5号(200m)

先糸フロロカーボン6号1.5m(道糸直結)

自作トラフグ仕掛け(オモリ30号/フック5/0)

▼船宿:浦安「船宿 吉野屋

レポート:フィールドモニター 川添法臣

寒のトラフグ、その魅力をご存じですか?

「Xデーはいつなのか…!?」と、トラフグ本人よりも気にしている釣り師は多いことでしょう。しかし、産卵期前(2月〜3月初旬)の寒のトラフグは、卵や白子に養分を取られていない分、身の旨みが凝縮されていることをご存じでしょうか?

そんな絶品トラフグを求め、愛竿「アルファソニック LG82」を手に浦安「吉野屋」へと駆けつけました!

タックル紹介:「アルファソニック LG82 185MH」

今回の相棒はアルファソニック LG82 185MH

2025年4月発売予定のトラフグ専用竿「アルファソニック トラフグ」や「トラフグFT」も気になるところですが、今回は急遽決まった釣行のため、手元にある「LG(ライトゲーム)」シリーズから、操作性とパワーを兼ね備えた「82 185MH」をチョイスしました。

この竿は、東京湾のテンヤタチウオや相模湾のLTアマダイでも活躍する“何でも竿”。メタルトップ(金属製の穂先)を搭載しつつも見た目以上に丈夫で、小トラの多いこの時期にあって、不意の大物にもしっかり対応できます。さらに、トラフグ釣りにおける強みについては後ほど詳しく解説します!

トラフグ釣りのキモ! アタリの取り方とファイトのコツ

トラフグ釣りは、いくつかのポイントを押さえれば決して難しい釣りではありません。出船前には船長のレクチャーがあるため、初めての方はぜひ受講を。

▼アタリは分かりやすい!

トラフグは一度エサを見つけると、視界から消えない限り何度もアタリを出してくれます。アワセ損ねてもリトライできるのが特徴です。

▼掛けた後が勝負!

ここからが本番。ハリ掛かりしたトラフグはゴンゴンと頭を振って抵抗するため、泳がせずに一気に取り込むのが鉄則。リールはフルドラグ、全力巻き(電動ならMAXスピード)で抜き上げるのが作法です。

このとき重要なのが竿の調子。カエシのないカットウ針で掛けたトラフグをバラさず、ラインブレイクさせることなく獲り込むためには、竿の性能が試されます。

ティップ部(穂先):アタリを明確にキャッチ

ベリー部:掛け針にフグを乗せ、フグの首振りに追従し、バラしを防ぐ

バット部(胴元):強引な抜き上げにも耐えるパワー

これらの要素を兼ね備えた「LG82 185MH」は、まさにトラフグ釣りにフィットする一本と言えます。

当日の釣りと今期の傾向

この日は、海底から2〜7メートルのレンジで、「仕掛けを沈めている間」と「止めた時」 にアタリが集中。アタリが遠のいても、諦めずにタナを探り続けることで、船中の誰にもチャンスが訪れました。

結果、竿頭は2kg級を頭に5本、スソ(最も釣果の少ない人)でも1本は獲ることができ、船中ボウズなし。みなさん笑顔の帰港となりました。

釣ったトラフグは、船宿で可食部分の「棒身」にしてもらえるため、帰宅後の調理も簡単。刺身、焼き物、鍋……どんな料理でも極上の味わいを楽しめるのは、まさに“フグの王様”たる所以。

船長によると、今シーズンの東京湾トラフグは例年より数が多いとのこと。混雑するピークに先駆け、今期は少し早めからチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

▼タックルデータ

竿:アルファタックル/アルファソニック LG82 185MH
リール:小型電動リール
道糸:PE1.2号(300m)
先糸フロロカーボン5号1m(道糸直結)
吉野屋トラフグ仕掛け

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▼船宿:千葉県浦安「船宿 吉野屋