レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ・のりおみ)です。

2025年は6月の解禁から9.1kgのモンスターを皮切りに大物ラッシュに沸く飯岡沖のヒラメ釣り。その盛況を取材するために遅れ馳せながら行って参りました。結論から申しあげると型も数も期待出来るアタリ年ムード! ノーマル&ライトタックル、それぞれの釣り模様をレポートします!

今回持ち込んだ釣り竿は、「HB(ハイパーブレード)ヒラメ255」と「kaijin ライトヒラメ 240/FSL」の2本。

HB(ハイパーブレード)ヒラメ255」は道糸PE3号前後のノーマルタックルによる置き竿でのヒラメ釣り、道糸PE1.5号前後で主に手持ちで楽しむライトタックルヒラメのどちらもこなすMPG(マグナムパワーグラス)ブランクによるスローなマルチ仕様。

kaijin ライトヒラメ 240/FSL」はGSSカーボンソリッドとチューブラーバットを組み合わせたワン&ハーフモデル。繊細な穂先を持つライトタックル専用竿ですが80号オモリまで守備範囲の軽快かつ頼れる仕様です。

まずは「kaijin ライトヒラメ 240/FSL」で飯岡沖の今期の様子をチェックします。今回は船宿紹介の取材も兼ねた乗船。そのため、“朝イチのフィーバータイム後”から実釣開始となりました。

着底後に竿先を1m上げる“やや高め”のタナ取りで、いきなり1投目からヒット。ナイスキーパーとなる2kg弱のヒラメが顔を出し、食い気・型ともに申し分ないスタートです。続く投入でも同じタナでアタリ。穂先に出る“居食い”のサインから「これはまぁまぁの型だな……」の予測通り、上がってきたのは2.3kgの満足サイズ。

しなやかな曲がりを楽しみつつ、危なげなくネットインできる操作性はこのロッドならではです。今回お世話になった「幸丸」さんはノーマル・ライト問わずオモリ80号統一でしたが、この竿なら全く問題なし。隙間時間の釣りでもしっかり結果を出せる頼もしさを実感しました。

陽が高くなってからは「HB(ハイパーブレード)ヒラメ255」による置き竿の釣りにシフト。こちらも着底から1m底を切る釣り方を継続しました。

手持ちでこまめにタナ調整できるライトタックルと異なり、置き竿は地形変化への追随が遅れがち。しかしこの竿は、オモリのボトムタッチやイワシの挙動といった“釣り場の情報”を大きく穂先に伝えてくれるため、大事な変化を見逃しません。また、食い込みがスムーズで、ハリ掛かり後は魚を暴れさせずにスイスイ浮かせる低反発かつ粘りのある調子は、MPG素材ならではの持ち味。サイズにかかわらず竿身が気持ちよく曲がり、視覚的にも楽しめる一本です。

風当たり舷での払い出しの流しでは竿を立てた置き竿スタイルで対応し、漁礁や複雑な地形では手持ちでトレース精度を上げる。置き竿と手持ちの釣りをシームレスに移行できる懐の深さが、ヒラメ釣りの幅を多彩に拡げることを可能にします。

かくして、この日の釣果は2.3kgを頭にリリースを含めてヒラメ10枚。1.5kg未満の個体をリリースしても6枚がクーラーに収まる大満足の釣行となりました。

残念ながらこの日は上がりませんでしたが、連日4kg超えの良型も顔を出す飯岡「幸丸」の寒ビラメ。これからは水深10m前後の近場での釣りがメインになるとのことで、大物狙いのベテランアングラーは勿論、ビギナーにも楽しみな季節に突入します。

是非、この機会にアルファタックルのヒラメ専用竿からお好みの1本を見つけて、肉厚大判の寒ビラメの豪快かつ繊細な釣り味と味覚を心ゆくまでお楽しみください!

▼タックルデータ①

竿: HB(ハイパーブレード)ヒラメ255
リール:中型両軸リール
道糸:PE2.5号
先糸:フロロカーボン8号
ハリス:フロロカーボン6号
ハリ:角セイゴ13号/トリプル8番
ステイト:エステル4号30cm
オモリ:80号

▼タックルデータ②

竿: kaijin ライトヒラメ 240/FSL
リール:中型両軸リール
道糸:PE1.5号
先糸:フロロカーボン6号
ハリス:フロロカーボン6号
ハリ:角セイゴ13号/トリプル8番
ステイト:エステル4号30cm
オモリ:80号

▼船宿:幸丸(千葉県旭市 飯岡港)

レポート:フィールドスタッフ テル岡本

下地スタッフが市販アカムツ仕掛で釣り上げた9,5kgのビッグワン。アルファタックルのスローガン「一生の歓喜を一瞬で」を体現する快挙!!

近年新規釣場の開拓もあり関東~東海のアカムツ、関東のベニアコウに希少性が無くなりつつある現在、唯一「深場の幻魚」で有り続けると言って差し支えないであろう深海ターゲットが数kg以上の、いわゆる大アラ。ルックス、釣趣、味覚と三拍子揃い「完璧な深海ターゲット」として差し支えない魅惑の魚。

そんな「大アラ」を求め、TEAMメンバーと共に足繫く通う釣場の一つが東伊豆稲取沖。今回は11月~7月がシーズンとなる同沖の釣りを、釣行記を交えて解説してゆく。

一目で極上と知れるグラマラスな1,6kg。初挑戦のアルファタックル金城スタッフ

安貞丸 アラ五目概要

何れ劣らぬ高級魚揃いの深海ターゲットの中で「一番美味い魚は何か」と問われた際、迷う事無く推すのが本種。稲取沖は筆者10代の昔からアラ釣場として名を馳せたポイントだが、周辺各所のご多分に漏れず周辺各所と同様の乱獲による低迷期を経てン10年、2020年新春に突如復活の爆釣で再びクローズアップ。航程10~十数分の至近ポイントで8kg超の大アラも浮上する稲取沖は正しく「東伊豆の至宝」。複数の8kg超を筆頭に3人で船中20数本など筆者若かりし頃を遥かに上回る爆釣に度肝を抜かれたが、その後も8kg、9kgと正真正銘の大アラが度々浮上し「完全復活」を思わせる。

とは言え大アラは「行けば必ず釣れる」程イージーな魚で無いのもまた事実。そう簡単には出逢えないからこそ、大本命を手にした際の喜びは格別なのだが…大アラ不在の場合は小~中サイズのアラ、アカムツ、イズカサゴ(鬼カサゴ)を筆頭にムツ、ウッカリカサゴ、ユメカサゴ等々、中深海の各種ターゲットが姿を見せ「高級魚五目」の様相を呈す。

アラと並ぶ大本命アカムツ

こちらもメインの「鬼カサゴ」ことイズカサゴ

縄切魚カゴカマス。タチウオ並みの歯に注意

「黒ムツ」ことムツ。アラポイントで混じるのは1kg前後

最も数が多いのは「喉黒カサゴ」ことユメカサゴ。小型主体だがカサゴ類トップクラスと謳われる美味魚

稲取沖 アラ五目タックル

筆者御用達の稲取アラタックル。ロッドはストレガ231

ロッドは中深場対応6:5~7:3調子の2,3m前後モデル。錘負荷150~250号程度。リールは電動リール3000or500番リールにPE4~5号をフルキャパシティ。仕掛は片天2本鈎のハリス10~12号。鈎は藤井商会「フジッシャーホタ18号、又はKINRYU鋼太地ホタ17号に「激臭匂い玉7φ」のコンビネーション。チモト周辺にバケカラーとリンクするヤマシタ「マシュマロボールL」を配す。バッテリーはハピソンのリチウムイオンバッテリーYQ-101」を持参。

筆者愛用のフック。フジッシャー毛鈎をメインにサメが極端に多い際は空鈎の「鋼ホタ17号」をセレクト

バッテリーは大型電動にも対応可能なハピソン「YQ-101」を持参

25年5月15日・7月10日の釣行より

5月15日

アルファタックル&バリバススタッフ3名とチームメンバー2名に筆者の計6名で7時半スタート。この日はメーカースタッフの中深海研修釣行でアカムツとの「ダブルメイン」を想定した胴突3本鈎仕掛を使用する。スタートからこの釣りの税金的存在のツノザメが連発し暫し我慢の時間。10時前、筆者の35㎝小アラを口火にアルファタックル金城スタッフの1,6kg他、船中立て続けに中小アラが浮上。

一旦静寂が戻った11時45分、アルファタックル下地スタッフに強烈なアタリ。周囲は大型ツノザメだろうと静観も、ラスト10mでいきなりラインが艫側に走り「ボコーン!!」海面に弾けたのは正真正銘、紛う事なきビッグなアラで船内大興奮。一手ずつ噛み締める様に手繰り寄せたのは9,5kgのビッグワン。人生初アラが最大級と「持っている」下地スタッフにcongratulations!!

これを見て即座にアラ用天秤仕掛にチェンジしたメンバーが2kg級を追釣、更に中小が次々取り込まれ、この日は0,8~9,5kgが船中14本。アカムツは終ぞ姿を見せなかったが、劇的な1日となった。

バリバス久保スタッフに1kg級。この日は同級を3尾キャッチ

アラ初挑戦のアルファタックル下地スタッフが「一生モノ」の9,5kg。同地でも滅多にお目にかかれない大物だ

7月10日

出船前に「前回はお連れさん達の面倒見が忙しくて竿先に集中してなかったですね」と安藤船長に苦笑され、今回は「ガチでいくよ」と言いつつも「日陰になるのはどの席?」と体調最優先の辺りが今ひとつガチじゃないのでは…今回は全員が片天仕掛のアラ専門仕様で6時半スタート。7時過ぎに川添アルファタックル・フィールドモニターが釣り上げたのは…アカムツ。「前回メインで狙って一尾も出なかったのにいきなりですか。」と船長が苦笑する。8時過ぎ、井口氏に小アラ。これが口火で喰い始め、筆者の1,1kgを最大に全員に次々ヒット。これにイズカサゴ、アカムツ、ウッカリカサゴ等が混じり、14時過ぎの納竿までに4人で小アラ11尾、イズカサゴ3尾、アカムツ2尾にウッカリカサゴ1尾。他には縄切魚ながら美味なカゴカマスも浮上し土産に。「5月の時とは群れが違う感じですね。サイズが皆小振りですから」と安藤船長は申し訳なさそうだが、1,1kgの小サイズでも腹腔内に脂肪塊を蓄えており、1週間熟成後の刺身で極上の味覚を堪能。と言う訳で肝心のビッグワンとの対峙は11月以降のお楽しみ…と相成った次第。

朝一アルファタックル川添モニターがアカムツ。今日は君じゃない!?と微苦笑

井口氏に小アラとウッカリカサゴのダブル。この日は「小」のみも5尾で竿頭

井口氏は鬼カサゴも釣り上げご満悦

終盤に金澤氏がアカムツ。他に小アラ、鬼カサゴで土産

アルファタックル川添モニターは小アラ4尾で2番手に

ストレガ231を気持ちよく絞り込んだのは…

当日最大は筆者の1,1kg。腹腔内に脂肪を蓄えた極上美味ながら「最大がそれじゃあ5月とは群れが違いますね」と安藤船長は苦笑い

終盤の鬼カサゴ2連発で何とか形に

複数持参で使い分ける。稲取沖アラのエサ

フジッシャー毛鈎+マシュマロボール+激臭匂い玉のコンビネーション。画像は「旨味加工」を施したサバとスルメイカ。

肝付ゲソの半割。鰭脚がセンターになる様に眉間を割り、鰭脚に鈎掛けする。

この日筆者が用意したエサはサバ短冊(幅1cm・長さ16~18cm)とサンマ半身斜め半割の魚2種とスルメスリット入り短冊(幅1cm・長さ16~18cm)、スルメ肝付ゲソ半割、デッドの小型ヤリイカ(全長15~16cm)のイカ3種で計5種類。(スルメ短冊はヤリイカ短冊に置き換えも良い)

サンマエサ、肝付ゲソは高いアピール力が期待されるが、ツノザメ活発の場合はそちらが早く逆効果。

またデッドのヤリイカ一杯掛けは小振りでも潮の流れが緩いと「泳ぎ」が悪く食いが悪い、目立つ分サメの餌食になり易い傾向が。

「イカエサが効く」釣場が多い傾向のアラだが、サバも実績が高い。サバとイカ短冊をベースに、状況を見ながら他を織り交ぜていくのがお勧め。

迷い過ぎは禁物だが、フジッシャー毛鈎同様に状況を見極めてテンポよく使い分ける事が釣果に繋がる。

切り札は「黒い秘密兵器」!?

 稲取沖を筆頭とする関東以南の中深場全般に筆者が持参するフジッシャー毛鈎のカラーは基本的に鉄板3色(青紫・橙・濃緑)と白(蛍光紫)、赤紫、黄緑、茶色、水色、赤、ピンク、水色に黒の計11色。

多くの場合鉄板カラー3色で事足りるが、白や茶色が流れを変えたケースもあり。銚子以北の低水温域に有効な赤系はこれまで伊豆海域で効果を見せていないが、万が一を想定して若干数は持参する。そんな中で「黒」は長らくベンチウォーマー的存在だったが、21年初夏にはここ稲取沖で「この色しか喰わない」切り札的効果を見せ付け、やはり引き出しは多いに越した事は無いと再認識。但し闇雲なカラーチェンジは迷走に繋がり逆効果。過去のデータを踏まえて理論的に行うのが大前提だ(と言いつつインスピレーションだったりするが!?)

ディープマスター タックルデータ 稲取沖アラ五目

ロッド:アルファタックル ストレガ231

リール:3000番

ライン:ゴーセン ダイバーX8  4~5号

仕掛

ヨリトリ器具:

フジワラ 5連ボールベアリングサルカン5×5 

天秤:ヤマシタ 船天秤K型 2,3mm50㎝ 

鈎:KINRYU 鋼 太地ホタ17号 

深海バケ:藤井商会 フジッシャー毛鈎 ホタ18号

集魚ギミック:

ニッコー化成 激臭匂い玉7φ 

ルミカ 輝泡レッド 

ヤマシタ マシュマロボールL

錘:フジワラ スカリー200号 

バッテリー:ハピソン リチウムイオンバッテリーYQ-101 

船宿紹介

アラ以外にもアカムツ、鬼カサゴ、アマダイなど中深場メインで出船する安貞丸。600mラインのアコウダイ等も可能(要相談)

アカムツ名人の父・安藤正義の跡を継いだ「アカムツ王子」こと安藤雅基船長。物腰柔らかで懇切丁寧、初心者も安心して中深場釣りが楽しめる。

安貞丸(あんていまる) 静岡県稲取港

℡ 080-5103-2453

仕立専門

4名まで¥60,000 

1名増 ¥10,000 氷付

交通 R135稲取温泉入口~稲取港。漁協直売所「こらっしぇ」横のキンメダイオブジェ前に係留