レポート:フィールドモニター 柳沢テル
レポートは久しぶりとなってしまいスミマセン!
今回は実釣レポートというより、ロッドのことを語る内容になってます。
この5年ほど、自分の初釣りは東京湾・剣崎沖のイシダイ五目。
船宿によってはシャクリ五目と言ったりしていますが、本命はイシダイ。
ちなみに、この釣り2回目のとき(2021年1月)に書いたブログが下記のものです。
このブログでもロッドのことを書いてますね。この前の年は「アルファソニック タチウオ175H」を使っていましたが、この時は「アルファソニックLG 82-185MH」「デッキスティック82-182」「ショートアームGS82-165MH」の3つを試しました。
その翌年(2022年)もブログを書いてます。この時は前年使用したモデルよりやや強い「アルファソニック タチウオ170HH」をメインで使っています。
2024年もまたまた書いてます。この時はアルファソニックLG82-185MHのみを使っています。
釣りのこと自体は、上記のブログでいろいろ書いているので、そちらをご覧ください。
2024年ブログに書いていますが、イシダイ五目用として、2024年発売の「アルファソニック タチウオ」シリーズがすっごく気になっていました。このブログを書いた時点では横浜釣りフェスティバルの直前で、さすがに最終サンプルを持ち出せなかったので持って行けませんでした。
ちなみに、2021~22年で出てくるアルファソニックタチウオは、現行シリーズの前作で東京湾でのテンビンタチウオ用として自分が開発テストを行ったロッドです。73くらいのアクションで、175Hは水深60~80mでの80号錘使用を想定し、170HHは真冬の下浦100~120mでの100号(場合によっては120号も)錘使用までを想定したモデルでした。
この2本は、2018~19年にかけて開発テストを行い、2020年に発売したのですが、その頃はまだ東京湾ではテンヤ釣法は行われていませんでした。当時、東京湾・三浦半島東部の下浦沖と呼ばれるポイントが1~2月の厳寒期におけるテンビンタチウオで定番ポイントの一つとなっており、使用する100~120号錘に合わせて170HHという強いモデルを作ったのでした。
そして、その後わずか3年ほどのうちに東京湾でもテンヤ釣法がとてもポピュラーになり、今の東京湾タチウオ船ではテンビンとテンヤは当たり前のように同船し、船にもよりますが状況によっては最初はテンヤでスタートしたものの途中でテンビンに変更、といったこともあります。そういった流れの中でアルファタックルのタチウオロッドも変わりました。24年モデルの「アルファソニック タチウオ」では、テンビンだけでなくテンヤでも使いやすい「二刀流」使用ができることを意識して作られています。3モデルありますが、160MHと180MHが「二刀流」です。190M/FSLはタチウオ用(テンビン)としても評価が高かったライトゲームロッドの名竿「アルバトロス」シリーズの特徴を引き継いでいるモデルで、ロッドの前部2/3くらいがフルソリッドとなっていて、気持ちよくしなり、テンビンでの誘いリズムを取りやすい調子です。190M/FSLは、個人的には水深40~60mで60号錘を使い、じゃっかん喰いが渋い時に絡めとるようなフッキングが必要となる状況でお薦めです。
と前置きが長くなりましたが・・・
この24年モデルの「アルファソニック タチウオ180MH」が剣崎沖でのイシダイ五目に最高なんですよ! 船でのイシダイ釣りは各地で人気がありますが、その場所ごとで釣り方がけっこう違います。今回は、あくまでも「剣崎沖イシダイ五目」でのお話しです。

さて、この釣りで使いやすいロッドの条件は、ざっくり言えば下の3点です。
①一日中、休みなくシャクリ続けるため、ロッドは長くないほうがいい。大雑把に言えば1.6~1.9mの間。1.8mくらいがちょうど良い
②イシダイの硬い口に針をしっかり刺さないといけないことと、アタリが小さいこともあるため、82調子くらいで感度も高いこと
③80号錘を下げて、ストレスなくしっかり操作できること
東京湾の剣崎沖イシダイというとても限られたマニアックな釣り物なので、専用ロッドと言えるものはアルファタックルでは出していません。だから、上のブログでも書いているように色々なロッドを試してきたわけです。アルファソニックLG82-185MHなどはかなり良く、フィールドスタッフの入稲福さんはイシダイ五目ではこのモデルを好んで使っています。LGの他にもいろいろ試したロッドは悪くはなかったものの、ちょっとした点で「帯に短し・タスキに長し」と感じました。長さの点では170センチ以下だと波があるときや誘い幅を大きめにしたいときにちょっと辛いです。また、一日誘い続けるのでロッド重量は軽いほうがいいです。

ホームページに載せているアクションカーブの画像も見てみましょう。



上の2つの画像でロッドの角度が少し異なりますが、画像内で「穂持ち」と書いてある部分の曲がり方が違うのが分かると思います。「LG82」では穂持ちがある程度曲がりますが、「タチウオ180MH」ではあまり曲がりこんでいません。「タチウオ180MH」のほうが操作がしやすく、しっかり針掛かりさせやすいと言えます。
この点もあって、「タチウオ180MH」は先に挙げた「剣崎イシダイ五目で使いやすいロッドの条件」の3つをほぼ完全に満たしていると言えます。
しかし、LG82も良いです。両者を比較すると穂持ちが曲がっているとはいえ、この程度なら充分に操作できます。イシダイ専用ではなく例えばアマダイ釣りなどに併用するならこちらのほうがいいですね。アマダイも45センチくらいになると引き込みがかなり強いですから、穂持ちが少し曲がって引きを受けやすいほうがいいと思います。
この5年間、剣崎イシダイ五目に適したロッドをずっと考え、試してきましたが、この「アルファソニックタチウオ180MH」こそ、ほぼ専用竿と言ってもいいほどのファイナルアンサーですね! そもそも、80号錘でちょうど良い82調子のロッドって、なかなかないんですよね~~
この釣りが大好きで、ロッドについて悩んでいた方はぜひ使って欲しいです。

ところで・・・2025年の初釣り、自分に釣れたのはイサキばっかりでしたとさ・・・トホホ・・・
オチがよろしかったようで!?
レポート:フィールドモニター 岡崎敬久
鹿島沖にタチウオが湧いているとの情報で、風邪からの病み上がりの体に鞭打って、茨城県の鹿島へ行ってきましたw
船宿はいつもの植田丸さん。
朝は少し北風が強く吹く予報だったこともあって少し遅めの9時出船です。
事前情報によると今日も昨日まで同様に近場で朝から入れ食いとのことで期待しての出船でしたが…
30分前後で船団が居るポイントに着くと日立から鹿島まで多くの船が集まっていましたが、どの船でもタチウオが上がっている様子はありません。どうやら入れ食いだったのは朝の8時までで、それ以降は反応が消失してしまっているとの事。。。
船長が北から真沖、灘から沖まで走り回って反応を探してくれますが、どこに行っても目ぼしい反応は無く時間だけが過ぎていきます…何とか反応を見つけてジグを落としても、型を見れないうちにすぐ移動となってしまい、なかなか落ち着いて釣りができません。それでも少しタチウオの足が落ち着いてくると、触りが多くなり連発する状況に(多少テクニックを必要とされる場面もありましたが)。

しかしそれも長くは続かず…サイズも昨日より少しダウンしてしまい結果としてはF3~F4主体で32本で終了となりました。体力的に辛く、厳しい状況であったので頑張った方だと思います(笑)

タチウオのアタリは小さめでしたので、なるべく感度の良いものが良さそうです。今回はタチウオテンヤ用のアルファソニック タチウオテンヤGZ 180MHを使用しましたが、超高感度チタントップのCTSが、微かにタチウオがジグに触れながら追いかけてきている一瞬の感触もしっかり伝えてくれます。
触ったと思ったら巻きを止めて、そのレンジのままジグを動かすだけでいきなり食い込んだり、食いあげたりする事が多々ありました。ただ巻きにはあまり反応せず、フォール中にあたることも多かったので、しっかりジグをヒラヒラと弱ったイワシの様に上下に動かしてあげることがバイト率アップにつながる感じでした。
タチウオはゴーストフィッシュですから、消えたと思ったら現れたりして今後も釣れ続けるか、それともポイントが大きく変化するか、もしくは消滅するか全く予想がつきませんが、この時期のタチウオはイワシをたらふく食べていて脂ノリノリです。タチウオの模様があるうちに挑戦されるのがおススメです。それでも確実に居る保証はありませんが…
昨日までの状況では水深が20~30m、で反応の幅が狭く底付近にいることも多いので、ジグであれば少し重めの100~150g、テンヤでしたら40号で十分かと思います。数を釣りたいのであれば圧倒的にジグが圧倒的に有利です。サイズはテンヤの方が良さそうですが…今度チャンスがあれば試してみたいと思いますw
【タックル】
ロッド:アルファソニック タチウオテンヤ GZ 180MH
注)本来はタチウオテンヤ用ロッドですので、今回のようにジグを使用する場合は自己責任となります。また、穂先が非常に繊細なモデルなので、ロッドを立てた状態でアワセを入れると破損のリスクがあります。
リール:tailwalk ヴィレイヤーDG 100HG-PH/R
ライン:tailwalk PowerEye WX8 1号 + リーダー/フロロカーボン6号
ジグ:130g
レポート:フィールドモニター 二上あや
2025年初釣りは、南房へ。
美味しそうなお魚を釣りに行ってきました。
釣り船は鴨川・太海港の聡丸さん。
ここではフラッシャーサビキでクロムツ本命&他にも美味しいゲストフィッシュも狙える五目釣りをさせてくれて、さらにアマダイまでリレーする魅力的な釣りです。

深夜なのか早朝なのか・・・、AM2時には受付・出船となります。
ポイントまでは30分程度、船宿特製フラッシャーサビキ仕掛けに200号の錘を付け、指示棚160〜180mの中で、魚が喰うタナを探ります。今回使用したロッドはHB(ハイパーブレード)アカムツ195。
早々に、170メートル付近で当たり出てるよ!とアナウンス。私も175mでガグガクと竿先が震えてます!しかし巻き上げ途中で、オマツリトラブル多発、何投目かでどうにかゲストフィッシュが上がってきました!
東の空が白み始め、クロムツ狙いの150号に変更。
水深120m前後,ボトムから5mまで探ります。根掛かりもあるとの事なので、底立ちをとったらすぐオモリを海底から離し、1mずつ食い棚を探ります。底から2mのところでガガガッと竿をたたくようなアタリが!

HBアカムツ195がしなやかに曲がり、確かな魚の引きにワクワクしながら巻き上げると、本命クロムツとご対面!
やがて日も昇り切り、クロムツタイム終了。アマダイへ移動。

SHIBUKI F 221に持ち替え、オモリ80号でアマダイを狙います。
水深120m、着底後にオモリをトントン1m巻いてからゆったり誘い上げると、アタリ!
めちゃくちゃ元気に引くので、本命じゃないかな?と上がって来たのは良型キダイ!嬉しいゲストです。

船内ではアマダイがポツポツ上がりますが、小1時間でタイムアップ。
アマダイは残念でしたが、食べて美味しい魚の釣果となりました。
【タックル】
●ムツ
ロッド:HB アカムツ 195
リール:D社電動リール 500番
ライン:PE4号
仕掛け:フラッシャーサビキ
●アマダイ
ロッド:MPG SHIBUKI F221
リール:S社電動リール 400番
ライン:PE2号
釣り船:千葉県鴨川市 太海港 聡丸
レポート:フィールドモニター 川野誠
師走のドタバタと仕事の追い込みでヘロヘロな体調だし大人しく家で寝てれば良いのでしょうがストレス発散はやはり釣り糸を垂れるのが釣り人の一番の回復薬ですよね🎶

マダコフリークな方々からお声掛けもらって金沢八景『一之瀬丸』から禁漁前の年内ラストチャンスの出船が釣り納め🎣
お正月の食卓にはマダコでしょ〜🐙
ほぼ🈵満船の大人気!!
前日の出船でも3キロが出たそうで常磐まで行けなくとも期待は膨らみますよね。
この日は風もほぼなくとても穏やかな陽気で船長スパンカー畳んで激アツなポイントをちゃんと左右舷切り替えしてくれながら船中ポツポツと釣れていきます🐙
昼前あまりの陽気の良さにウトウト加減も根回りを攻めてくれたので全集中しゴリゴリを交わしたその時ヌンっと重みがあって愛竿『HBエギタコ』でフルパワーフッキング!!トルクフルな巻き上げで根の中からブワ〜っと浮いてきたのは立派な1.7kg🐙

これで無事にお正月の食卓が〜とかなりニヤケ顔になっちゃいました😏
終わってみれば食べ頃サイズも5杯獲れて大満足な釣り納めとなりました🎶
年が明け釣り始めは正月三日🎣

先月、三が日仕立てやろうよ〜と週末船長の金井ちゃんから誘われ金沢漁港『蒲谷丸』さん行ってきました。ちゃんと前日に下調べ釣行してきたと豚鼻息荒くチョット北風強めの久里浜沖を愉快な仲間と目指しました。

まさかのポイント到着すぐソニック166Lにオモリトントンのステイで教科書みたいなアタリの目感度からバタバタっと釣れちゃって船長金井ちゃん益々のドヤ顔(笑)

丁寧に流し替えてくれましたがその後はポチンポチン〜と…
前日は沖上がり1時間半前の潮変わりタイミングでバリバリ連チャンモードになったそうですがそぅ上手くは行かずに沖上がり😅
バラシが悔やまれるツ抜け出来ずも型揃いで血抜きもバッチリでまたまたお正月の食卓を彩ることが出来ちゃいました😋
さてさて、いよいよ今年もマルイカな季節の到来かな🦑
今シーズンもノリノリなの期待ですよね🎶
【タックル】
・ロッド
タコ/HBエギタコ180MH
カワハギ/アルファソニックカワハギ 166L 170MH
・リール テイルウォーク バサル73
仕掛け・自作仕掛け
オモリ・30号
レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳
12月30日、茅ヶ崎港 ちがさき丸よりコマセキハダ狙いで釣行してきました。
水温の低下とともにキハダもほとんど旅立ってしまい、11月一杯でほとんどのコマセキハダ船が撤収。12月も半ばを過ぎると連日アタリすらないといった厳しい釣況が続き、唯一出船を続けたちがさき丸もこれが最終日。
99%はアタリすらないだろうと予想される中、それでもマグロ狂が16人も集まり、最後の一発を夢見て6時30分に出船。
時折ソナーにはチラチラとマグロの反応が映るようですが、コマセには興味がないのか、スルーされるばかり。
それでも黙々とコマセを撒き続けていると、昼近くになってトモ側でヒット!の雄叫び。サメもいないので大事にやりとりし、キャッチ成功! 奇跡の1本は42キロでした。おめでとうございます!
年内最終日ということもあり、早めの13時に揚がるよと告げられていましたが、沖揚がり間際にチラッとソナーに反応が出たということでもう少しやってみよう!となり…。
そして13時10分、またもや奇跡!なんと私のスタンディングバウト183Sが突き刺さりました!!

手応え的にアベレージサイズと判断。このくらいのサイズならとファーストラン後は遊ばせることなく強気でグイグイと巻き上げていきます。
『えっ?もう上がっちゃったの!?』とのギャラリー達の声。
僅か5分ほどで勝負がつきました。このサイズであればもはやスタンディングバウト183Sの敵ではありません。

釣れ上がった魚をよく見ると、これがまたなんとビンチョウマグロ(27キロ)でした。

キハダではありませんでしたが本当に最後の最後にやりました!

今シーズンは82.6キロのモンスターキハダも釣り上げましたが、最後の奇跡の1本にテンションはその時以上。

まるで年末ジャンボ宝くじを当てた気分です。
愛竿スタンデングバウト183S、来シーズンも頼みますよ!
【タックルデータ】
ロッド:MPGヘッドクォーター スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 18m
ハリ キハダ用16号
船宿:神奈川県茅ヶ崎港 ちがさき丸
レポート:フィールドモニター 二上あや
渡りの大ダコが狙えるこの時期の常磐沖。
是非とも良型を釣りたくて、食べたくて行ってきました。

東京湾でマダコ釣りと言えば、錘は30号前後ですが、常磐では80号〜100号をメインに使います。
当日は暴風予報・波高の為、大ダコが期待出来る大竹沖ポイントではなく、那珂湊沖でスタート!
日の出前の真っ暗闇の中、水深20〜30メーターを80号錘で小突きますが、爆風の上に底潮早すぎて.あっという間に80号の錘の仕掛けが払い出して釣り辛い。
そんな中でもみんな真剣に小突き、マダコを誘い出しています。
すると、隣でエギの上にケミホタルを付けて誘っていた友人の竿が曲がります。
暗いうちは、光でアピールするのも良さそうです。

やがて日が昇り、辺りが明るくなると、ポチポチ船内にマダコが上がり始めます。

そしてその時は来ました!
Kaijin餌木タコ180MHで小突いてると、何やら重さを感じる。でも潮で勘違いしてるのかも知れないと、確認の意味を込めてじっくり小突く。小突きを止めてみると、やはり重い。これは間違いないと、竿を立て合わせてみると乗った!一定の速度で巻くと、本命マダコの登場です!

常磐タコ釣りは、大ダコに備えて電動リールも良いと思いますが、私はKaijin餌木タコ180MHのメリット「軽くて小突きやすい」を活かせるように、電動リールではなく軽量の手巻きリールを選択しました。

片手で小気味よく小突居ていると、柔らかな穂先が… ん?
抑えられるような重みがある。
これは!?と一呼吸待ってから合わせると、キター! 先程より重みがある! バラさないように慎重に巻くと、本命サイズアップに成功!!

無事お正月に美味しいタコが食べれそうです。この時期の常磐タコ釣りはかなりの人気の釣り物なので、ご興味ある方はお早めの船宿予約をお勧めします。
【釣行データ】
ロッド:Kaijin 餌木タコ180MH
リール:中型手巻きの両軸リール
釣り船:仙昇丸(せんしょうまる) 茨城県ひたちなか市 那珂湊港

レポート:フィールドモニター 川添法臣

こんにちは、フィールドモニターの川添法臣(かわぞえ のりおみ)です。暖かな11月で年末感皆無の2024年でしたが、12月の声を聞いてから一気に歩みを早めた冬の気配。今年も12月の解禁以来、数型共に順調で5kgクラスも上がっているとの情報をキャッチ。日立久慈港「大貫丸」から出船しました。

今回持ち込んだのは「Kaijinライトヒラメ240/FSL」と、ニューフェイスの「Kaijinライトヒラメ215/FSL」。どちらもライトタックル(以下LT)ヒラメ専用竿で、「240/FSL」はカーボンフルソリッドの竿身とチューブラーのバットセクションを持つ絶妙な調子のワンハーフ仕様。「215/FSL」はフルソリッドブランク・バットジョイント仕様で軽快なフィーリングが持ち味のLTらしいショートロッドです。

まずは今回、初登板の「Kaijinライトヒラメ215/FSL」のファーストインプレッションから。画像はLTでは中心的な60号錘を背負った立ち姿。本来ならロッドホルダーを使わずに、持ち前の軽快さを楽しみたい竿ですが、竿の調子を見て貰うために竿掛けに固定しています。刈込み(風下舷)の流しで竿先は船底へ向かっていますが、言うてもこの程度。アタリの見やすい曲がり具合です。

続いて、刈込舷でより前に仕掛けを出す攻めの80号錘の場合。この日は風が強く流しが速かったため、ここまで曲がりましたが、バット(竿元)にはまだ余裕があります。実釣には全く差し支えありませんが、個人的にはここまで来ると「Kaijinライトヒラメ240/FSL」に持ち替えるかなぁ、といったところでしょうか。払い出し(風上舷)の流しの時には「215/FSL」を、刈込みの流しでは「240/FSL」に持ち替えて攻略する、という楽しみ方もアリだと思います。

──で、この日の釣り。
日の出前は何人もの竿が一斉に曲がって、船長と中乗りさんのタモが追いつかない程の高活性な日並みでした。やがて陽が高くなるとアタリは落ち着いたものの徐々に釣れるサイズがアップする好展開。解禁から1週間ほど経っていましたが、この海域の豊穣を目の当たりにする釣況でした。

強めの風に押されて流しが早く、どちらかというとノーマルタックルに分があるような日並みでしたが、50号〜80号錘を臨機応変に付け換えて仕掛けを安定させながら、アタリが期待出来るラインを流す。この釣りを可能にするのは、ある程度の長さがある「Kaijinライトヒラメ240/FSL」ならでは。更にカーボンソリッドの穂先が可視化する目感度の高さが、払い出しの流しで道糸を長く出すと微かになってしまう初期アタリの重みの変化をつぶさに捉え、遠くのバイトでも強靱なバットセクションを活かしたストロークの長いアワセで確実に鉤を撃ち込むことを可能にします。

カメラを置いて竿を出したのは7時過ぎでしたが、取材の片手間でもギリ座布団サイズの70cmを頭に7枚を獲れる絶好のヒラメ日和でした。解禁間近の好釣が落ち着く頃、楽しみなのがイワシの到来。船長も「イワシが来れば型モノも狙っていけます」と太鼓判を捺す日立沖の“寒ビラメ”。曲がりに定評のあるアルファタックルのヒラメ竿で、大判にも安心のやりとりと、常磐ものの冬の味覚を存分にお楽しみください!

釣りビジョンで放送中の「きょうも大漁!関東沖釣り爆釣会」にて、7代目リーダー・百川晴香さんも「Kaijinライトヒラメ240/FSL」で人生初のヒラメをキャッチします! 水温低下で状況一転、活性ダダ下がりとなった日立沖のヒラメを相手に、丁寧なエサ付けとタナ取りキープの基本テクニックだけで、竿頭にあと1枚の釣果へと漕ぎ着けます。2025年1月20日の放送をどうぞお見逃しなく!

▼タックルデータ
リール:小型両軸リール
道糸:PE1.5号(300m)
先糸:フロロカーボン6号150cm
ハリス:フロロカーボン6号75cm
ハリ:角セイゴ17号/トリプル#8
ステイト:エステル3号40cm
オモリ:50〜80号

▼船宿:大貫丸 (茨城県日立市 日立久慈漁港)
レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳
相模湾のコマセキハダもそろそろファイナル。

11/12の釣行では14.5キロのメボウと47.2キロのプチモンスターの2本を釣獲できたが、今日は如何に。平日にもかかわらず夢追い釣り人17名が乗船。

6時半の出港。およそ30分ほどのクルージングでソナーが魚影をキャッチ。
指示ダナ40メートル。コマセの振り出しは45メートルから。それより下にはビシを下ろさないようにとの指示でスタートフィッシング。
開始から20分。『船に着いたよ』のアナウンス直後に右舷側でヒット。
およそ20分ほどのファイトで30キロサイズが無事キャッチ。
船を立て直し、リスタート後の続くヒットは私のスタンディングバウト183Sに。
勢いよく100メートルほど疾走されたところで手ごたえ確認。
リフトアップしたバウトの復元が比較的早いのでレギュラーサイズ以下と判断。
10分弱のファイトで17.4キロをキャッチ。
その30分後、再び私のバウトにヒット。
一気に200メートルほど引き出され、止まってからの手ごたえもかなりの重量感。

20分ほどのファイトで浮上してきたキハダは堂々とモンスターと呼べるサイズ、61.7キロ!


その後も船中2本のキハダサイズが上がり、最後に私も33.4キロを追釣!

12月とは思えない盛り上がりで沖揚がりを迎えた。
当日の私の釣果は17.4キロ、33.4キロ、61.7キロの計3本!

水温も21度を下回ってきており、キハダも旅立ち目前。
次回釣行までチャンスが残っているかなぁ……
【タックルデータ】
ロッド MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 12m
ハリ キハダ用16号
船宿 茅ヶ崎港 ちがさき丸
レポート:フィールドスタッフ 椎名義徳
今シーズンのキハダは凄いですね。
25~30キロのレギュラーサイズが主体ですが、特に10月中旬頃はトップで3本、4本といった釣果も珍しくなく、キハダ初チャレンジでいきなりゲット!なんて人も多かったのでは。
朝晩の冷え込みも増してきたこの頃は、さすがにアタリも少なくなってきましたが、その代わりに50~60キロのモンスターサイズのヒットが目立つようになってきました。
その分、難易度が高まってきますが、それが本来の相模湾のコマセキハダ。
0か1、難攻不落のモンスターキハダを如何に落とすことがこの釣りの醍醐味でもあると私は思っております。 そして10月28日、茅ヶ崎港一俊丸に乗船。念願叶って82キロのモンスターキハダを釣り上げることができました。
【10月28日】コマセキハダ、船宿記録82.6キロ浮上。土曜はライト泳がせ船に出船、来週はライブベイトも! | 釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸 (kazutoshimaru.net)
しかし、その後は3回釣行し、釣行毎にヒットはさせたものの、全てキャッチには至らず。運を使い果たしてしまったのか…
11月12日、小田原早川港の坂口丸に乗船。6時の出船で東方向へ進みます。

1時間半ほどのクルージングで城ケ島沖の船団に合流。

指示ダナ30メートルでスタートとなります。
開始から2時間ほど経ったところでコマセが効きだし、船のまわり、そして船下にも反応が入るようになってきました。
ここで私のスタンディングバウト183Sにヒット。
走りが止まったところでしばしの駆け引き。
手ごたえからさほど大きくはないと判断。ロッドを起こし、魚の頭をこっちに向けたところで一気に巻き上げ、まずは14.5キロのキメジをゲット。

2発目のヒットは12時近くになってのこと。
ファーストラン、セカンドランで引き出されたラインは300メートル。

レギュラーサイズとは明らかに違う重量感。
ドラグを締め、スタンディングバウトを立てしばらく耐えていると、バット部分から深く曲がり込んでいたブランクスが徐々に戻ってきます。
ロッドにかかるテンションが常に一定になるようブランクスの曲がり込みが戻った分ラインを巻き取っていくと、徐々に魚の引きも弱まり、それまで巻き取りができなかった電動リールも巻き上げができるようになってきました。
300~100メートルの間は魚をさらに弱らせる目的でゆっくりと時間をかけながら巻き上げ、100メートルを切ったところから巻き上げ速度を上げ、サメゾーンを逃げ切るべく、ガンガン巻き上げます。
ビシが見えたところでラインを船長に託し、ハリスをたぐってもらうとグッドサイズのキハダが浮上!
2本のギャフが打たれ、取り込まれたキハダは47.2キロ!



【タックルデータ】
ロッド MPGヘッドクォーター・スタンディングバウト183S
リール 6000番電動リール
道糸 PE10号500m
遊動式テンビン+Lサイズプラビシ130号
ハリス フロロカーボン26号 12m
ハリ キハダ用16号
船宿 小田原早川港 坂口丸
レポート:二上あや
南房のロックフィッシュといえば、例年10月までが最盛期というイメージでしたが、今年は秋になっても暑い日が続き、まだいけるのでは?と思い南房・有希丸の船長さんに連絡してみました。すると、出船するとのことで友人と出かけてきました。

同船の方がコマセでイサキをやるとの事で、私達も急きょバチコンにチャレンジすることに。バチコン仕掛けにはワームでなく、オキアミを付けてボトムまで落とします。着底後に巻き上げ始めると、もう魚が乗り早々に本命イサキが!
しかし後が続かず、コマセ組も沈黙が続きますが、突然沈黙を破り、魚が乗りました! なんだなんだと思いつつ引きを楽しみながら上がって来たのは、メイチダイ!

その後間もなくメイチダイをもう一枚追加しますが魚の反応が薄くなりすぎて、ロックフィッシュにチェンジ!
テンヤは8号で様子を見つつスタートしますが、着底分からず、12号へチェンジ。普段は遠投して手前に寄せつつ広範囲に根を探る事が多いのですが、今回は底潮がとてつもなく早く着底が分かりづらい。
12号でも落としたままだど、どこまでも仕掛けが流されてしまうので、落とす時間をカウントしつつリールのベールを返し着底の確認を徹底。ロックに隠れてる魚達を釣るには、激早潮の中で、いかに仕掛けをボトムに沿わせられるかが本日の課題のようです。
底が取れたので海人テンヤマダイで根を感じつつ探ると、何か違和感を感じて竿をあおると瞬時に合わせが決まった! 本命アカハタ!!

根だか魚かわからなくても、少しでも違和感あったら、とにかく合わせる!のが私のモットーです。



今年はカサゴが少ないようで、竿曲げたらアカハタという展開で、順調に数を伸ばしすことが出来、つ抜けに成功!!

私の今シーズンのロックフィッシュはこれにて終わりとして、また来シーズンも楽しみたいと思います。
【釣行データー】
釣行日:2024年11月23日
ロッド:海人テンヤマダイ230MH
リール:テイルウォーク スピーキー3000S-XGX
釣り船:千葉県南房総市 有希丸