MPG(マグナムパワーグラス)の特性
 
アルファタックルの船大物に採用されているMPG(マグナムパワーグラス)は最新のテクノロジーを駆使し、従来最高レベルのグラスファイバー「Eグラス」(FRP)よりもシリカ(SiO2)とアルミナ(Al3O3)の成分を高め、あらゆる性能をさらに高度化したスーパーファイバー。Eグラスに比べ40%UPの引っ張り強度はカーボン・ケブラーをしのぎ、最大伸率5.5%の靱性は複合素材における最高レベルの耐衝撃性を誇ります。さらに耐熱、耐薬品性にも優れたタフなマテリアル。を超える限界知らずの粘り腰、カーボンでは困難なハネを抑えたソフトなアクションを保ちながらEグラスでは充たせなかった復原力も兼ね備えています。現在、船の大物釣りにおいて最も理想的なブランク、それがMPG(マグナムパワーグラス)です。
 
 
Gシリーズ商品3年間保証システム
 
カタログスペック表にあるGマーク表示のあるGシリーズ商品はご購入日より3年間の品質保証システムを実施しております。
正常なご使用において品質上の欠陥による不具合・破損が生じた場合、ご購入日より3年間、保証規定に従い無償での修理、及び交換をさせて頂きます。
◎免責保証ではありません。

※保証規定の詳細は保証書をご覧ください。
※保証書は製品に添付されている請求カードのご返送以外では、入手できません。
※必要事項のご記入がない場合、 保証書を発行できない場合があります。
 
船竿取扱上の注意 〜こうしたらロッドは折れる〜
 
 
大物が掛ってハリスが切られたり、鈎が伸びたり、折れたりしても「魚が大き過ぎたな。」と思い、PEラインが切れると「傷があったんだな」と納得?出来るのに、何故ロッドやリールが損傷すると「不良品じゃないのか」と思うのでしょうか。
 
カーボン・通常グラスに比べて高い耐破断値を有するMPG素材にも当然ながら「強度限界」は存在します。
MPGロッドのキャッチフレーズである「限界知らずの粘り腰」は正常な方法でご使用頂いた場合にカーボン・グラスファイバー素材を上回る「釣竿素材中最高レベル」の耐破断値を発揮する事を表す物であり、「何をしても折れない」という意味では有りません。
製品添付の「取扱説明書」にも詳細が記入されていますが、本項ではMPGに限らず、どんな状況になった時にロッドが破損するのかを具体例を上げながら解説したいと思います。
 
● 限界強度を超えた場合
1.ロッドの強度設定を超えたハリスの使用による大物とのファイト
「適合ハリス」は必ずしも強度限界とイコールでは有りませんが、ロッド本来の機能を充分に発揮できる範囲を表示しており、範囲内でのご使用をお勧めします。
2.根掛り
特に道糸・天秤等の場合は要注意。PEラインの直線強度は基本的にロッドの強度限界を超えていると考えて下さい。又、胴突仕掛では複数の鈎が根掛りするケースも考えられます。
根掛りの際はロッドの限界を超えない範囲でテンションを掛け、一気に緩める方法で「外す事」を試み、外れない場合は速やかにリールをフリーにして道糸を引き出し、船のボーズなどに巻いて「切る」様にして下さい。
この時、必ずリールはフリーのまま行って下さい。クラッチを繋いでおくと巻き付けた道糸が滑った場合、竿先を折る危険性があります。
 
● ロッドに傷が付いた場合
保管・輸送・使用時に堅い物にぶつける、倒す、先端を「突く」、挟む、潰す、船縁にロッド本体を押し当てて巻くなどの行為によって素材に傷や「ス」が発生した場合、本来の強度が著しく損なわれ、その場で破損しなくても、その後の些細な衝撃や負荷、曲げで簡単に破損する場合があります。
 
● 輸送・保管時の破損

1.竿袋に収める際、トップ部分や周辺のガイドが袋に引っ掛かっているのを無理に押し込み、竿先が破損。

2.竿先部分で天井・壁・車内等を「突いて」しまい、竿先が破損。
ロッドはトータルバランスで本来の強度を発揮します。逆U字を越える曲がり、先端での「突き」など、一点に力が集中した場合、破損が発生する可能性が有ります。又、その場で折れなくても、次の負荷・ショックで破損する危険性大です。
3.車のドアやトランクで竿を挟み、破損。
4.デッキにロッドを寝かせておいたら同乗者に竿先を踏まれ、その時は大丈夫だったが、一投目の巻上げ時に突然トップガイド付け根からポロリ。
「限界知らずの粘り腰」も踏まれたり、ドアで挟まれてはひとたまりも有りません。たとえその場で折れなくても、素材は多大なダメージを受け、次の負荷・ショックで破損する危険性大です。又、ロッドキーパーのホルダーネジを過剰に締め付け、ホルダーポジション、及びグリップ部分に潰れ・割れが発生のケースもこれと類似した損傷と言えます。
 
● 使用中の破損
1.竿先に道糸が絡んだままロッドをしゃくり、竿先を破損
2.仕掛を巻き込み、竿先が逆U字以上に曲がり、破損。
3.取り込み時にロッドを90度以上起こした時、魚に反転され、竿を倒さなかったために破損。
4.反対舷とオマツリして引っ張り合いとなり、竿先が逆U字以上に曲がって破損。
5.スクリューにラインを巻かれ、糸を出さなかったために竿先が逆U字以上に曲がって破損。
6.船縁にグリップよりも前の部分を押し当てて巻いたために破損。
これらは一点に力が集中して本来の強度が発揮できない、カーブ・強度の限界を超えているなど、取り扱い上の問題に起因する物です。他にも「大物が掛った際に一人で竿を支え切れず、第三者がグリップよりも先の部分を握って竿を起こした」「ロッドキーパー竿受けの角がロッド素材とアルミフェルールの繋ぎ目に当っていた」などが破損に繋がるケースも有ります。
 
ここ迄読まれた方は「釣竿は何と脆い道具だろう」と感じられるかもしれません。しかし、我々のスタッフはワラサ竿で30kgのキハダマグロ、タイ竿で20kg超のヒラマサや16kgのシマアジを仕留めた実績も有るのです。
釣竿は正しい使い方をすれば設定を遥かに上回る大物を仕留められる反面、使用法を誤ったり、バランスが崩れた場合は呆気ないほど簡単に折れてしまう場合が有る事をご承知下さい。これはMPGに限った事ではなく、全ての釣竿素材に言える事です。
ロッドの取り扱い方法に注意し、楽しい沖釣りを体験下さい。
 
ご容赦下さい 〜クラックと経年劣化〜
 
 
ロッドを使用するとガイド糸巻上塗り樹脂にひび割れ(クラック)が発生する、ガイド脚先端周辺が茶色くなる、巻き糸やグリップの色が褪せる…どれも気になる現象ですが、現状では回避する事が出来ない部分であり、保証・クレームの対象外とさせて頂いております。
 
● クラックについて
詳細は素材特性の項をご覧頂きたいのですが、MPGは5.5%以上、グラスファイバーでも5%の素材伸率を有します。上塗り樹脂の伸率はこの数値に満たないため、ロッドが曲がると「クラック」(ひび割れ)が発生するのです。ロッドのアクション(調子)によって発生し易い箇所、しずらい箇所が出て来ますし、曲がった度合い、頻度によっても箇所・程度は異なりますが、クラックは必ず発生します。
最も顕著なのはガイド脚の先端付近。超大物とのファイトや根掛りなどで手元まで曲がるとグリップ先端の「巻上部」やブレーディング(飾り巻き)の上にもクラックが入りますし、総糸巻きを施したロッドでは竿全体にクラックが発生する場合も有ります。
「樹脂を薄く塗る」事でクラックを目立ち難くする事は可能ですが、ガイドを固定するのは巻糸です。クラックでガイドが緩む事は有りませんが、巻糸が傷付くとガイドは緩み、脱落する危険があります。この点を考慮し、MPGロッドは通常4回、MPGウルトラでは7回の工程を経た「厚塗り」を施し、巻糸をガードしています。
又、「軟らかく、伸びのある樹脂」ならばクラックは防げますが、これはゴムの様に軟らかく、硬化していないと言う事であり、むしろ「不良品」と判断されるでしょう。
弊社工場ではクラックを軽減すべく、日々研究を重ねておりますが、現状解決を見ておりません。逆に言うなら、それだけMPGは「しなやかさと粘り、強度を有する」と言う証明であり、手元まで入ったクラックはそれだけの大物を仕留め、大釣りをしてきた「勲章」のようなものだと解釈して頂ければ有難く存じます。
 
● ガイド脚先端、及び付根部分の「錆色」
ご使用後に充分なお手入れを頂いている(釣行毎の真水洗浄・乾燥)場合でも、ガイド脚付根部分から糸巻内部に浸入する海水及び水分を完全に取り除く事は不可能であり、これと同時に糸巻下には「濃縮塩分」が残ります。故に長期間の使用、若しくは高頻度でご使用されるロッドのガイド脚部分には高い確率で「錆び」が発生します。
糸巻によって固定するガイドは巻糸の「乗り」を良くするために脚部分を研磨し、表面のメッキを剥ぎ落とします。この処理をしないでガイドを取り付けると巻糸が崩れたり、ガイドが動いたりする「不具合」が発生します。
しかし、メッキを剥ぐと言う事は「錆び易くなる」と言う事でも有ります。
ガイドフレーム素材による若干の差は有るものの、現状研磨表面に発生する「錆び」を100%防ぐ事は不可能です。
「経年劣化」は読んで字の如く、時間の経過によって製品が劣化する事ですが、ガイドの錆びや、この後述べる「褪色」などは単純な時間の経過ではなく、実際に使用した時間が大きく関与します。「1年も使っていないのにガイド脚部が錆びた」ケースは充分お手入れを頂いても、使用頻度によっては起こり得る現象です。
糸巻下の「錆び色」を完全に防ぐ、除く事はできませんが、ご使用毎の洗浄と乾燥を怠らずに実施頂ければ、少なくとも保障期間内にガイド腐蝕や脱落が起こる事は有りません。 
 
● 巻き糸やグリップ部分の「褪色」
黒や紺、赤などは比較的目立たず、緑、橙、紫などでは顕著ですが、染色によって着色する「糸」や「皮革グリップ」「EVA」は太陽光に含まれる紫外線に当たる事によって色が薄くなる、時に消えるなどの現象が発生します。
これを「褪色」と言い、ガイドの錆びと同様に「実際に紫外線を浴びた時間」によって変化の状態が決まります。
冒頭で述べた様に色による「差」はありますが、例え「UVカット加工」を施しても100%褪色を防ぐ事は出来ません。
弊社では極力褪色の少ないカラーをセレクトしておりますが、陽光下で使用するロッドの褪色は避けられない現象である事をご理解下さい。
 
上記は何れもロッド本来の機能を損なう物ではなく、現状避けられない現象として弊社では保証・クレームの対象から除外させて頂いております事をご了承下さい。