6)船釣りの将来
 

 海は広く果てしない可能性に満ちています。キスを釣っていて1sオーバーのマゴチに出会った時、3号のハリスで真鯛を釣っていてヒラマサが掛かり、満月に曲がったロッドをいなして、最後の取り込みの時に3号のハリスの強度に感動した時、20号のラインで50sのマグロを狙っていた時100sオーバーのカジキが掛かり2時間掛けて取り込み、信じられない光景にしばし呆然とした時、様々なシーンで釣人に感動を与えてくれるのが広く果てしない海です。

 日本の船釣り、特に関東エリアの船釣りは実に多彩な釣物・釣法・釣具が存在します。関東船釣りの文化と言っても良いと思います。ロッドも同様に非常に多彩であり、長さや硬さ・調子もいろいろ、上記で述べてきた強度や錘負荷・ハリスに関する設定も様々で、もちろん一言で言い尽くせないほどの種類に充ちています。

 私たちは基本的にロッド・ドラグ・ライン・ハリス・錘負荷等の道具の中で、バランスタックルという概念をもっと確立したいと考えます。それが無用の破損を防ぎ、オーバーパワー・アンダーパワーを知り、真に対象魚に合ったタックルというものを理解する事に繋がる理論を持ちたいと考えているからです。また使い込んだロッドやリールがかもしだす愛着にうっとりしたり、そのタックルで経験した様々なシーンを思い出したり、まさに釣人の道具に対する思いを感じて、常に長く使える飽きない道具としての開発ポリシーを忘れずに行ってゆきたいと考えています。

 いつも釣果を競うのではなく、その1日の釣りがいかに楽しい釣りであったかを船頭さんと、また仲間と語ることができるような船釣りに早くなって欲しいと思います。釣船の船頭さんが「釣船はサービス業」である事を早く認識して欲しいとも思います。船釣りの将来に未来あれと祈り、微力ですが弊社でもその将来を支えるべく努力してゆく所存です。

 
(次号に続く)
 
この話に対する皆様の御意見を頂戴したいと思います。御意見を頂戴した後、機会を見て船釣りの将来にプラスになるような新しい企画・記事にしたいと思います。