3)リールのドラグ
 

 ここでリールの持つドラグという機能を考えてみます。

 本来ドラグという機能は、ロッドより弱いと思われるライン等のシステムをカバーし、その破損等を防ぐ機能です。ところが日本の沖釣りシーンでは、魚が掛かった状態からある程度ドラグを締めて、ドラグからできるだけラインを出さず取込もうとするため、当然のごとく強いドラグ設定で釣りをすることになります。ここでもその負担はロッドに集中することになります。
ではロッドはそのような状態をすべてカバーするべく強くなければならないのでしょうか?

 もちろん離島の泳がせ釣りなどは、厳しい根が密集する場所でぎりぎりまでドラグを締め魚を遊ばせず、一気に取込みたい釣りの典型だと思います。従ってロッドは限りなく強く、ティップは柔らかく曲がりますがバットは人がぶら下がる事も出来るほど硬く強く作られています。
  この場合はもちろんリールの強度も必要ですが、限界までドラグを締めて戦うことになります。しかしこのような特殊な釣法以外では、オーバーパワーのロッドは重くなり、また必要以上の強度を持たせることによりその本来のアクションに悪い影響をもたらす事になってしまいます。

 強すぎるロッドは良いアクションを得られにくくなってしまいます。リールのドラグを使うのはここです。ロッドは対象魚を釣るために作られ、もちろんそれを多少上回る強度を持っているはずです。釣人の想像以上の魚が掛かった場合、やり取りの途中で手ごたえを感じ、本来の対象魚に合わせておいたドラグ強度を徐々に強め、ロッドの折れる限界手前でドラグ強度のアップを止めるのです。ドラグは最初ゆるく設定しておき、魚の引きに従いゆっくり強くしていくのです。ドラグを強くしすぎるとロッドが折れると感じながら、ロッドの曲がりの頂点を感じながら・・・・・・。

  もちろんハリスやラインシステムがロッド強度より弱く細い設定の場合は、ロッドの破損よりシステムの破損を対象に、リールのドラグを設定しなければなりません。この場合はあらかじめバネ秤等でシステムの強度以下でドラグ設定をすることも可能です。ロッドの曲がり具合をバネ秤を使ってしならせ、ロッドの曲がりの頂点を体感するのも良い方法です。その時の秤の数値が何KGであったかは、システムの強度とのバランスを見る為に不可欠の数字になります。

 
(次号に続く)
 
この話に対する皆様の御意見を頂戴したいと思います。御意見を頂戴した後、機会を見て船釣りの将来にプラスになるような新しい企画・記事にしたいと思います。