2)錘負荷と使用ハリス
 

 基本的に船竿の強度は対象魚とその大きさによって設定されるべきと私達は考えます。

 その対象魚を釣り上げる為の強度をフィールドでテストし実践し、はじき出した経験でロッドの強度を想定し設定します。だから100号のワラサ釣りのロッドに200号を付けて釣りをしてもOK、問題ありません。実際はプラス100号の錘より相当重い、5キロのワラサを釣るのですから。そしてたまには予想外の10キロオーバーのブリが釣れることもあるのですから。もちろん10号負荷が適当なキス竿に100号を付けてワラサ釣りは無理です。100号をぶら下げて竿を上下するだけで竿は折れてしまうでしょう。キス用の竿として強度の設定をしているからです。

 私たちは錘負荷という概念に対し、錘の使用の目安を表示しています。それがロッド仕様の大きな制約にはなり得ません。ハリスの場合はもっと複雑です。今語っている釣りはほとんどがライン(道糸)がハリスの強度をオーバーしています。ですからここではハリスの強度とロッドの強度との相関関係を語る事になります。

 海外から来たIGFAルールという釣りの定義があります。一定の強度のライン(道糸)で、大きな獲物を競うという考え方です。(詳細はJGFA 事務局 TEL: 03-5423-6022   WEB SITE : JGFA にお問い合わせ下さい)この場合はハリス(リーダーと呼ぶ)の強度は制限がありません。あくまでラインの強度の制約です。

 日本の船釣りはほとんどがラインとしてPEを使用するため、フロロカーボンやナイロンのハリスはラインの強度を下回ります。日本のハリスの強度表示はほとんどが太さ表示で、時に強度との併用表示が見られますが、大抵は太さ(3号・4号・5号のように)優先です。従ってハリスの強度を正確に知り、ロッドも含めバランスタックルを組んでターゲットを攻める要素はここでも問題が生じます。

 一般に使用ハリスの強度がロッドの強度を上回る時、ロッドの折れる原因が生じます。ラインから針までの強度が絶対であれば当然その負担は一気にロッドに襲いかかります。

 
(次号に続く)
 
この話に対する皆様の御意見を頂戴したいと思います。御意見を頂戴した後、機会を見て船釣りの将来にプラスになるような新しい企画・記事にしたいと思います。