1)船竿の強度
 
 

 ユーザー様から「この竿はどの位のハリスを使用したら良いか」「どの位の錘負荷が適当か」という御質問がたびたびあります。この御質問の意味するところは、ロッドの強度がどのくらいあるかという事を知りたい、という風に私たちは捉えています。

 カタログ上には、使用ハリス・適合錘は表示されています。これはそのロッドが使用されると想定する釣りの種類や対象魚に対し、適当なハリスサイズや錘サイズを表示しているに過ぎません。つまりこの釣りには使用でき、この釣りには使用できないと表現できれば、極端に言って私たちは使用ハリス・適合錘の表示をしたくないと考えています。なぜなら、使用ハリスも錘負荷もロッドの強度を示すものではないと私たちは考えているからです。

 ロッドが折れる場合(製造過程で均一な強度が得られていない場合や使用者の取扱ミスを除く)、対象魚のパワーが期待より大きい場合がほとんどです。使用者がその極限での曲がりを体感し、バキッという音を聞いてロッドを折った経験を持つ人は、意外に少ないと思います。大抵はそれ以前にハリスが切れたり、リールのドラグが滑ったり、魚がばれたりし、事なきを得ます。

 だからロッドが強度の限界点を超えて折れる時、その限界点がどこにあるか知っている人も少ないのです。限界点に直面する経験をほとんどの釣人が体験していないからです。ロッドに急激なショックを与える場合にティップが簡単に折れてしまうことがあります。空中でロッドにかなりな負荷を掛け突然負荷が外れる時、ティップは簡単に折れます。反対にロッドに徐々にテンションを掛け、絞っていく時、ロッドはなかなか折れません。

 上記で語った限界点に到達するまでに釣人が疲れてしまうことも度々あるでしょう。リールのドラグを固定することも難しい場合があり、ドラグも滑ってしまいます。ロッドの強度を表示する事は大変むずかしいことです。

 ただその限界点を知ることは経験で可能であり、限界点に到達するシーンもいろいろあるという事を私達は知っています。

(次号に続く)
 
この話に対する皆様の御意見を頂戴したいと思います。御意見を頂戴した後、機会を見て船釣りの将来にプラスになるような新しい企画・記事にしたいと思います。